★米国からの事前通報がなかったことを認めた中谷防衛相-(天木直人氏)

きょうの各紙が一斉に報じた。

 米軍の最新鋭ステルス戦闘機14機が、

1月20日から3日間の予定で在日米軍横田基地に飛来していた、と。

 なぜ20日に飛来していたのに、今頃になって報じるのか。

 それは、そのことを防衛省が22日に発表したからだ。

 発表がなければメディアは知らないままだったのだ。

 メディアが報じなければ我々国民もまた知らなかった。

 なぜいまごろになって防衛省は発表したのか。

 それは防衛省でさえも知らなかったからだ。

 そのことを中谷防衛相自身が、22日の記者会見ではっきりと認めた。

 事前通報はなかったと。

 いずれ米国が発表するから防衛省は発表せざるをえなかったのだ。

 ついにオスプレイに次いでF22戦闘機までも事前通報なく自由に出入りするようになった。

 しかもそれを防衛大臣が何の戸惑いもなく、開き直ったかのように国民の前で認める。

 メディアはそれを何の疑問もなく一段の小さな記事で書いて済ましてしまう。

 おそらくこの事が国会で追及される事はないだろう。

 これを要するに、戦後70年経って、対米自立どころか、

日本は完全に米軍のやりたい放題の国になり果ててしまったということだ。

 これでは、日本政府が米国の安全保障政策の本音を知ることはあり得ない。

 なにも知らないままに、日本政府は、オスプレイやF22の飛来を歓迎する。

 北朝鮮の脅威から日本を守る為にありがたい、中国を牽制するために有益だ、と言って。

 どうにもならない状況である。

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