★翁長知事が負けるなら、その責任は創価・公明と佐藤優にあるー(天木直人氏)

きのう1月18日は岡田民主党になって丸一年の日だったらしい。

 そのこともあって、きょうの各紙は岡田民主党の評価の記事が目立つ。

 どれを読んでも党勢挽回の出来ない岡田代表の苦闘を書いている。

 しかし現実は苦闘どころではない。

 野党にとって最大の課題である野党統一が出来ないようでは、岡田代表は絶望的だ。

 その象徴として報道されたのが、連合の共産党拒否と、

北海道補選についての新党大地の鈴木宗男の裏切りである。

 ここからが、きょうのメルマガの本論である。

 この鈴木宗男の裏切りについて、

きょう発売の週刊アサヒ芸能に佐藤優が鈴木宗男を弁護している驚くべき記事を見つけた。

 すなわち、自分は鈴木宗男と共産党の国民連合政権構想について話し合って来たからよく知っている、

と前置きをした上で、次のように、鈴木宗男が共産党を拒絶する理由を四つあげている。

 一つは外務省が意図的に流した極秘文書によってムネオ事件がねつ造された時、

みながムネオ批判をしたが、その後文書が偽造であったことがわかり濡れ衣が晴れた。

ところが原口(民主)も辻元(社民)も謝罪したのに、共産党だけは謝罪しない、それが許せないのだと。

 二つは北方4島問題の政策の違いだ。

北方領土だけでなく22の島のすべての返還を要求している共産党では、

北方領土問題は解決出来ないと。

 三つは共産党と手を組めば新党大地を支持する保守層が逃げて行くからだと。

 そして私が最も注目した4つめの理由として

佐藤優は創価学会の共産党に対する鈴木宗男の忌避反応をあげている。

 つまり佐藤優は、もし新党大地が共産党と手を組めば、

新党大地が大切にして来た創価学会との信頼関係が崩れ、

公明党との関係が悪化するからだと書いているのだ。

 そして佐藤優はご丁寧に自分も共産党を拒否すると書いている。

 イスラエルにとどまらず、いまや創価・公明の代弁者になった佐藤優の正体みたりだ。

 ならば問う。

 ここからが、このメルマガの本論の、さらに核心部分だ。

 佐藤優は、母親が沖縄出身であることを売り物にして

沖縄の辺野古移設反対の急先鋒となった左翼の人気者だ。

 辺野古基金の共同代表にまで名を連ねている。

 ところが、大接戦と言われ、天下分け目の戦いと言われる宜野湾市長選では、

佐藤優が代弁する創価・公明党は、これまでの自主投票から、

完全に安倍・菅政権の進める辺野古移設へ舵を切った。

 山口代表や幹部議員が沖縄入りして佐喜真候補を応援している。

 選挙戦の帰趨を決めるのは、最後は創価・公明党の票であると、相場が決まっている。

 もし翁長知事の沖縄が負けるとしたら、それは創価・公明のなせるわざだ。

 「沖縄」と「創価・公明」の二股をかける佐藤優に、

人間にとってもっとも重要な「誠実」という言葉があるのか。

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