★安倍暴政に対する最善、最強の対抗策は無視することだー(天木直人氏)
国会審議が始まったと思ったらあっさりと補正予算が成立する。

 補正予算の最大の目当てはTPP対策と言う名のバラまきだ。

 5万ページを超す膨大な英文テキストの内容がまったく知らされないまま、

どうしてまともな議論ができるというのか。

 TPPの経済的得失が計算できるのか。

 何の根拠もなく、選挙の為に予算ばらまきだけが先行する。

 こんな馬鹿な国会審議があるか。

 その一番の責任はもちろん安倍首相にある。

 いくら質問しても、まともに答えようとしないからだ。

 答えても、それが的外れだ。

 そして、これはあの安保法案審議の時とそっくり同じだ。

 あの時私は繰り返し強調した。

 こんな国会審議にまともにつきあってはいけない。

 審議に値しないとはじめからボイコットすべきだと。

 今度の国会だってそうだ。

 今からでも遅くないからボイコットすべきなのだ。

 そう思っていたら、全く同じことを埼玉県議会の、

こともあろうに自民党議員団が実践している事を知って、私は思わず笑ってしまった。

 きのう1月17日の朝日新聞が書いていた。

 上田清司知事への質問をするなと、自民党県議団幹部が指示を出したという。

 上田知事はてもちぶさたそうに資料に目を落としたまま、なす術がなかったという。

 みずから提案して成立させた多選自粛の条例を破って次の選挙に意欲を見せた上に、

自民党の支援も得た相乗りを目指す。

 そんな厚顔無恥の上田知事は、存在そのものが公約違反であり、

正統性がない、無視するしかない、というわけだ。

 野党は埼玉県議会の自民党県議団を見習ったらどうか。

 従来の国会質問では、答弁を逃げる首相に野党が首相答弁を迫るのが相場であった。

 しかし、聞かれもしないのに自ら答弁を求め、愚にもつかない事をペラペラしゃべるのが安倍首相だ。

 こんな首相は無視するにしくはない。

 自己宣伝の場を失った安倍首相はそこで存在感を失う。

 いっそのこと野党は国会審議そのものをボイコットすべきだ。

 野党を支持するものたちは、どのみち安倍暴政に怒っている者たちばかりだ。

 野党が国会審議をボイコットしても、快哉を叫ぶことがあっても、批判する者などいない。

 それよりも何よりも、いまの野党にこれ以上国民の支持を失う心配は無用である。

 野党は埼玉県議会の自民党議員団に見習うべきであう。

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