★安倍自公政権もまた追い込まれている沖縄宜野湾市長選挙-(天木直人氏)

私は繰り返し書いてきた1月24日に投開票される沖縄県宜野湾市長選挙は、

翁長知事にとっても安倍首相にとっても負けられない選挙だと。

 しかし安倍首相は負けても国政とは無関係だと開き直るだろうが、

翁長知事の沖縄は、民意は辺野古反対一辺倒ではない事が証明された、

と喧伝されて一気に分断されてしまう。

 負けられないのは翁長知事の方だ、と書いてきた。

 しかし、きのうの日刊ゲンダイ(1月14日号)の「永田町の裏を読む」で

ジャーナリスト高野孟が書いているのを読んで、安倍首相もまた追い込まれていると思った。

 自公が推す現職の佐喜真淳市長は、選挙演説で辺野古移設の賛否には言及できないという。

 賛成だと口に出してしまえば、まず当選しないからだ。

 だから、負担軽減を叫ぶしかない。

 県内移設でもいいから、早く普天間を閉鎖してくれと強調するしかないのだ。

 その一方で、志村恵一郎候補は、「それでは何の解決にもならない、

海兵隊基地は県外か国外へ」と訴える。

 どちらがわかりやすいか。

 その答えは明らかだ。

 おまけに志村候補は翁長知事の腹心の元沖縄県職員だという。

 翁長知事と一体となって戦える。

 佐喜真候補が安倍首相や菅官房長官と一緒になって戦えば、沖縄県民を逆なでする。

 こう考えれば、苦しいのは佐喜真候補の方であることは明らかだ。

 それだけではない。

 私が高野氏の記事で注目したのは、公明党がカギを握ってると、次のように書かれていたところだ。

 「・・・選挙戦の現状を地元記者に聞くと、

『大激戦で、鍵の一つは公明党・創価学会の本気度だろう』と言う。

官邸が軽減税率案を丸呑みしてくれたお礼に、公明党は佐喜真候補の支持を決めたが、

沖縄の学会婦人部は辺野古反対だから、本気で個別訪問までやらないかもしれず、

だとすると志村がやや有利ということになるかもしれない」と。

 もしこの地元記者の言う事が本当なら、公明党・創価学会は大変だ。

 翁長知事の沖縄が負けたら、その責任は公明党・創価学会にあるということになる。

 今度こそ公明党・創価学会は平和の敵、民主主義の敵であることになる。

 そんな事になれば、公明党・創価学会に未来はない。

 追い込まれているのは自公政権も同じだ。

 いや、追い込まれているのは自公政権の方だ。

 1月24日に行われる宜野湾市長選挙は、何としてでも勝たなければいけない。

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