★TPPに反対する野党は真っ先に協定和訳文を解読・追及せよー(天木直人氏)

政府は7日、TPP協定全文の和訳を公表したらしい。

 まるで私のメルマガを読んで、慌てて公表したかのごとくだが、もちろんそんなことはない。

 以前からさんざん指摘され、批判されて来た宿題を、やっと果たしたということだ。

 さすがに国会審議が始まったから、出さないと批判されるからだ。

 ならば野党は、誰よりも真っ先に、このTPP協定和訳文を解読し、

その問題点を公表する事に全力を傾けるべきだ。

 膨大な協定の和訳文を、正文である英語文と比較して読み解き、

その問題点、矛盾点を明らかにすることは大変な能力と労力が要る。

 しかし、誰かが国民に代ってそれをやらなければいけない。

 さもなければ、それが仕事の官僚たちの悪知恵に丸め込まれてしまう。

 逆に言えば、それを最初にやって、官僚たちのごまかしを国民に知らせた者が勝つということだ。

 それができるのはメディアと政治家だけだ。

 時間と資金に任せて組織的にそれができるからだ。

 しかし、メディアは総じて官僚と結託してTPPを評価しているから、

わざわざ政府に不利になるような真似はしない。

 だからTPPを追及できるのはTPPに反対する野党しかない。

 あらゆる学者、専門家の叡智を使って、TPP協定案の問題点、矛盾点をを国民に知らせるのだ。

 もちろん、12カ国の中で米国についで経済力の大きい日本が、

なぜ日本語の正訳なしで甘んじているのか、

スペイン語でさえも正訳があるというのに、という事についての追及も含めてだ。

 大筋合意で丸め込まれていた日本国民が、あっと驚くような内容が見つかるだろう。

 TPP協定の本当の国会審議はそこから始まる。

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