★経済三団体の新年祝賀会に出席しなかった安倍首相-(天木直人氏)

大手新聞は報道しなかったが、きのう1月6日の地方紙(下野新聞)で知った。

 1月5日に開かれた恒例の経済三団体の新年祝賀会に主役の安倍首相が参加せず、

盛り上がりを欠いたと。

 欠席の理由は安倍首相が伊勢神宮を参拝したためだという。

 林喜光経済同友会代表幹事は

「(経済界ではなく)神を選んだのだろう。総理としては」と

5日の記者会見で残念そうに語ったらしいが、それは違う。

 日程を調節すれば両立は可能だ。

 これは安倍首相が参加を避けたのだ。

 御用初めの株価が下がったのか、景気に先行きに自信が持てないのか、その理由は不明である。

 しかしアベノミクスの成否を握っているのはこの国の企業であるのだから、

経済三団体の新年祝賀会に参加する配慮をみせてしかるべきだ。

 下野新聞の記事にはこう書かれていた。

 祝賀会を安倍首相が欠席したのは第二次安倍政権発足以降はじめてであると。

 参加した麻生財務大臣もスピーチはせず、20分ほどで退席したと。

 そして、さては経済界と安倍政権の間にすきま風が吹き始めたかと。

 そんな事はあり得ない。

 榊原経団連会長は安倍首相の言いなりだ。

 その榊原経団連会長に表立って反旗を翻す財界人は皆無だ。

 これを要するに、安倍首相は財界を舐めきっているという事ではないのか。

 かつては財界総理などと呼ばれ、政府に意見する気骨ある財界人もいた。

 しかし、いまの財界にはそのような人物は見当たらない。

 政治もメディアも安倍首相の言いなりであるところに加えて、

財界までも安倍首相に服従しているということだ。

 安倍暴政を止められないもうひとつの理由がここにある。

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