★民主党や連合は選挙で野党協力を支援しているのか。足を引っ張っているのか。
鍵は安倍政権への危機感をどこまで認識できるかだ。-(孫崎享氏)

安倍政権は極めて危険な政権である。

 集団的自衛権では憲法違反を行い、自衛隊を米軍のために海外で使わせようとしている。

 原発の再稼働をしようとしている。

 TPPでは、ISD条項で国の主権を多国籍企業に売り渡そうとしている。

 消費税を上げ、格差社会を推進し、

おまけに需要減で国の経済成長にマイナスをもたらせようとしている。

 どう考えても、存続させることは日本国と、多くの国民のマイナスになる。

 これを許しているのが国会の圧倒的多数である。

 過去共産党は全ての選挙区に候補者を立てた。

これでリベラル票が分散し、自民党の圧勝を許した。

しかし、共産党は今、安部首相の暴走を止めることが最も重要だとして、選挙協力の姿勢を出した。

 では民主党や連合は選挙協力にどこまで前向きか。

 一つの事例がある。

初の野党統一候補擁立が11月熊本で出来た。

「民主、共産、維新、社民、新社会各党の県組織が15日、熊本県庁で会合を開き、

無所属の統一候補擁立で合意した。

統一候補は、熊本市の女性弁護士とする方向で調整が進んでいる。来週にも正式発表する。

共産党熊本県委員会は15日、

今年夏の参院選熊本選挙区(改選数1)で決めていた新人候補の擁立を取りやめ、

野党が協力して立てる無所属統一候補の支援に回ると明らかにした。

参院選をめぐり、共産党が候補取り下げを決めるのは初めて。}(産経)

実は驚きの動きがあった。

『インサイダー』編集長・高野 孟氏と話した時に、彼は次の情報を提供した。

連合本部は「統一候補擁立を取り消せ」と熊本支部に連絡したという。

民主党本部も熊本に同様の動きをしたという。

 「ではどうしろと言うのか。具体的に案はあるか」と聞くと特段ない。

共産党との協力は嫌だに留まっていたという。

 勿論、民主党内に別の勢力もある。

民主党議員を含めて、立憲フォーラムが形成されている。

代表が

近藤 昭一衆議院院議員(民主党)、副代表に阿部 知子衆議院(民主党)、
福島 みずほ参議院議員(社会民主党)、水岡 俊一参議院議員(民主党)、
幹事長に辻元 清美衆議院議員(民主党)、事務局長に江崎 孝参議院議員(民主党)、
事務局次長に那谷屋正義参議院議員(民主党)、幹事に糸数 慶子参議院議員(沖縄社会大衆党)等がいる。
当然こうした人々は広範な協力を模索している。

 こうした流れの中心をなすのが、安倍政権への危機感をどこまで共有できるかである。

 過去に共産党と民主党や連合との間にどのようないざこざがあったかが争点ではなく、

憲法違反を堂々とし、さらには、日本を危機に導く安倍政権を止める必要があるかないかの認識が問われる。

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