★慰安婦問題解決が急展開した裏にあった米国の命令-(天木直人氏)

慰安婦問題解決に向けて動き出した事を報じる記事の中で、

きょう12月27日の日経新聞に次のようなくだりを見つけた。

 「・・・日韓両政府は26日、旧日本軍による従軍慰安婦問題で、

韓国が日本の要求を受け入れるのを条件に、安倍晋三首相がおわびを表明する調整に入った。

手紙などで元慰安婦に伝える案が有力だ・・・最終解決を確実なものにするために、

日韓が妥結した直後に、米国に歓迎する声明を出してもらう事を想定。

すでに米国に打診している。来年3月にワシントンで開く核安全保障サミットで、

日米韓3か国の首脳が会談する案も浮上している・・・」

 おなじくきょう12月27日の東京新聞はこう書いていた。

 「岸田文雄外相は28日のソウルでのユンビョンセ外相との会談で、

旧日本軍従軍慰安婦問題で妥結した場合に、合意内容の文書化を求める。

最終的には米国による『立ち会い』を得て、合意をより確実にすることも日韓間で調整する。

日本政府関係者が明らかにした・・・」

 なるほど、これですべてが合点がいく。

 すなわち今度の慰安婦問題解決の動きの背景には、米国の強い要求があったわけだ。

 そして安倍首相はそのような米国の要求を渡りに船とばかりに利用し、韓国に譲歩を迫ったのだ。

 日本と対米従属度を競い合っているような韓国は、米国が早く決着をつけろと命令したら、

それに反抗する事は出来ない。

 だから今度の岸田外相の訪韓が失敗に終る事はない。

 そう想っていたら、きょう12月27日夕のNHK番組で、

安倍首相の代弁者のような岩田明子政治部記者が自信を持って断言していた。

 今度の外相協議で必ず合意が見られると。

 すべては決まっているのだ。

 それにしても、韓国は日本にも増して対米従属の国だ。

 日本と競い合って米国に従属するような韓国では、日本に勝てるはずがない。

Reply · Report Post