★経済・生活苦理由での自殺者が、車事故での死者より多い日本-(孫崎享氏)

2月17日付ワシントンポスト紙「米国では銃は車と同じ位の多くの人を殺している)」.

の標題で「・ここ60年の間で初めて火器と車はほぼ同じ比率で米国人を殺害している。

2014年、他殺、自殺、事故を含め火器での死者比率と車(衝突、自動車と歩行者の接触等)は

各々、人口10万人に対して10.3名の比率である。

この現象は1950年以降車での死者数が急速に減少したことも起因する。

1960年代には自動車での死者は人口10万人に対して25名を超えていたが、

半分以下に減少した」と報じた。

 私はこれを、京都弁護士会主催講演会の時、弁護士の方に述べたら、

「日本では自殺者は車事故での死者の3倍ですよ」と言われた。

 車事故の死者は平成24年4411人、平成25年4373名である。

 他方自殺者は2014年25、427名である。車事故の6倍である。

自殺の原因についても見てみたい。

平成22年における自殺者の自殺の原因・動機別件数をみると)、

原因・動機特定者は2万3,572人(74.4%)、

原因・動機不特定者は8,118人(25.6%)となっており、

原因・動機特定者の原因・動機は、「健康問題」の1万5,802人が最も多く、

次いで「経済・生活問題」の 7,438人、「家庭問題」の4,497人、「勤務問題」の2,590人、

「男女問題」の1,103人、「学校問題」の371人の順となっている。

(http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2011/html/honpen/part1/s1_1_08.html)

 「経済・生活問題」での死者は 7,438人名で、車事故の死者は平成24年4411人で約1.7倍である。

Reply · Report Post