★「慰安婦協議は越年」と平気な顔で書くメディアの厚顔無恥-(天木直人氏)

きょう12月16日のすべてのメディアが報じている。

 東京で行われていた慰安婦問題をめぐる日韓局長級協議が平行線に終わり、

結論は来年に持ち越される事になったと。

 よくもメディアは平然とこのような記事を流せるものだ。

 歴史的な日韓首脳会談が3年ぶりに行われたと囃し立てられたのは、つい一月前だ。

 あのときメディアは一斉に報じた。

 慰安婦問題の年内妥結に向けて交渉を加速する事で日韓首脳は一致したと。

 これが唯一の成果だった。

 しかし、これが大嘘だったことが、朝日新聞のスクープで明らかになった。

 すなわち首脳会談に先立って行われた少人数の秘密協議で、

安倍首相が朴大統領に面と向かって、こう言ったというのだ。

 すべての交渉の大前提として韓国は慰安婦像を撤去しろと。

 こんなことをどうして朴大統領が飲めるというのか。

 この時点で日韓首脳協議は決裂していたのだ。

 首脳会談で決裂したのに、どうして局長級協議で進展が見られるというのか。

 すべてはウソの報道だったということだ。

 真実の追及を怠り、なにもかも政府・外務省の説明をそのまま垂れ流すメディアは、

あまりにも無責任であり厚顔無恥だ。

 今度の局長級協議について、せめてスクープを書いた朝日ぐらいは本当の事を書いてもらいたかった。

 こんな局長協議ははじめから無意味だったと。

 越年どころか、安倍首相が交代しない限り慰安婦問題は解決しないと。

 しかし、その朝日も小さく報じるばかりだ。

 日韓局長は年明けにあらためて協議する事で一致したと。

 軽減税率が新聞に適用されるかどうかの瀬戸際だから安倍政権に楯突けないというわけだ。

 馬鹿馬鹿しい。

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