★いまこそ愚直なまでの護憲が求められる時だー(天木直人氏)

最近やたらに目につくのが新憲法9条論だ。

 これは、ひとことでいえば、護憲を叫ぶだけではダメで、

護憲の精神をより明確かつ分かりやすく書き直すべきだと唱える論であるらしい。

 この新憲法9条論を率先して取り上げているのが東京新聞だ。

 そしてきょう11月10日の朝日新聞が文化・文芸欄で取り上げた。

 すなわち「同盟は米国とではなく国連と」と唱える加藤典洋さん

 「集団的自衛権の禁止を明記」と唱える想田和弘さん

 「在日米軍・PKOの規制強化」を唱える伊勢崎賢治さん

 「自衛隊を認め日米関係は重視」と唱える田原総一朗さん、

 といったごとくだ。

 私はこのいわゆる新憲法9条論に与しない。

 安倍暴政が改憲をあからさまに行おうとしている今こそ、

憲法9条には指一本ふれさせない、という愚直な絶対護憲論で対抗すべきなのである。

 安倍自民党政権が目指そうとする悪しき改憲も、

新憲法9条論が目指す、より良い改憲も、議論がまとまるはずがない。

 それほど今の憲法9条を皆が合意できる文言で書き変えることは難しいのだ。

 なによりも、今のように国民の意識がバラバラで無自覚な時に、いかなる改憲も危険極まりない。

 いまは憲法9条に指一本触れてはいけない。

 馬鹿の一つ覚えのように、改憲絶対反対と唱え続けるのが正解なのである。

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