★コインの裏表安倍暴政&橋下愚政を主権者が断つー(植草一秀氏)

11月22日、大阪で二つの選挙が実施される。

大阪府知事選と大阪市長選だ。

選挙の争点は単純ではないが、主権者は選挙での1票を通じて、結果を誘導しなければならない。

さまざまな目標があるときには、優先順位を定めることが何よりも重要だ。

今回の選挙の争点は何か。

最優先されるべき争点は、

「橋下維新」

の存続を認めるのか、認めないのか。

この点に尽きる。

なぜそう考えるべきなのか。

それは、この勢力が、

「日本を支配する闇の勢力」

の全面支援によって登場した、闇の勢力の傀儡勢力であると見なすことができるからだ。

この

「日本を支配する闇の勢力」

の力がなければ、この「橋下維新」が一定の存在を得ることもなかったし、

また、これまでの言動を踏まえれば、

とっくに世論・メディアの力によって抹殺されているはずの存在だからである。

「日本を支配する闇の勢力」

の正体を、私は特定できるが、無用な反論を招くから、あえて

「日本を支配する闇の勢力」

としておく。

本ブログ、メルマガで記述してきたように、そもそもの発端は、

日本を支配してきた既得権勢力が、

この既得権による日本支配の構造を維持し続ける策略、謀略を展開してきたことにある。

日本を支配する既得権勢力にとっての、近年における最初の脅威は、1993年の細川政権の樹立であった。

その政変を主導したのは言うもでもない。

小沢一郎氏である。

爾来、小沢一郎氏は要警戒最重要人物の筆頭になった。

1996年に小沢氏封じ込めのためのマスコミ連絡会であると理解される

「三宝会」

が組織されたことが、この事実を裏付けている。

「三宝会」に関与したメディア関係者が、いまなお、メディアによる情報操作に深く関与している。

こうした妨害工作、謀略工作がありながら、

2006年に民主党代表に就任した小沢一郎氏は民主党の「奇跡の大躍進」を実現し、

再度の政権交代を射程に入れた。

この段階で、既得権勢力は禁断の領域にまで足を踏み入れた。

日本政治史上最悪、最低の人物破壊工作に突き進んだのである。

これと並行して計画されたのが、

「偽装CHANGE」プロジェクト

である。

小沢民主党への主権者投票の集中を妨害するための、

「偽装した改革勢力」の「人為的な創作」

である。

これを「偽装CHANGE」プロジェクト

と呼んでおく。

私は2008年の時点から、この「偽装CHANGE」勢力の創作についての警告を発してきた。

その延長上にあるのが、「橋下維新」である。

メディアの大大大大々宣伝がなければ、ただの下品な弁護士に過ぎない。

その「無」を「有」に仕立ててきたのは闇の勢力に支配されたマスゴミなのだ。

その中心にNHKが存在することは明白だ。

10月25日の日曜討論にまだ創設もされていない大阪維新代表を出演させたことが、動かぬ証拠である。

NHKの偏向を徹底糾弾しなければならない。

橋下徹氏は大阪都構想の住民投票で負ければ政界引退を宣言して、

国民の血税を億円単位で注ぎ込んだ。

そして、負けた。

これで完全にゲームオーバーなのである。

それを、「日本を支配する闇の勢力」がメディア総動員により、延命させようとしている。

その先には、安倍暴政による日本破壊活動に「橋下維新」を組み込む戦略がある。

主権者が「オール大阪」の力を結集して、

絶対に実現しなければならないことは、「橋下維新」の否定である。

大阪の主権者の間違いのない判断と行動が日本を救う。

大阪には良心的な自民党が残されている。

この良心的な自民党が共産党とも手を組んで、

橋下維新を否定しようとしていることは、主権者にとっての朗報である。

若い世代も、この運動に積極的に加わるべきである。

この問題が重要であるのは、この問題が大阪ローカルの問題にとどまらないからである。

安倍晋三氏は憲法改定、日本の軍国化の道を推進するために、極右政党との連携を模索している。

「平和と福祉」を看板に掲げる公明党は、

これまで安倍政権の「戦争と弱肉強食」の路線に、下駄の雪のように追従してきたが、

公明党の支持母体である創価学会内部では、

「戦争と弱肉強食」に突き進む安倍政権に追従する公明党の姿勢を批判する人々が増大している。

安倍政権の暴走を加速させないためには、

公明党支持者も橋下維新を完全否定することが必要不可欠だ。

安倍晋三氏は「橋下維新」を膨張させて、

憲法改定を推進し、「戦争と弱肉強食」の路線を一段と強化することを狙っている。

そのために国家権力を総動員して、「橋下維新」の全面支援を行っているのである。

NHKはすでに完全に

「あべさまのNHK」

に成果てている。

すべてのニュース原稿がチェックされている。

完全なる御用放送局に堕しているのだ。

しかし、主権者の多くが、この情報操作、人為的宣伝活動に気付き始めている。

「住民投票に負けたら政治家をやめる」

と宣言した人物が、のこのこ出てきて、

「また政治家をやる」という発言を、そもそも大阪の人々は許容するのだろうか。

そのことに対する批判が沸騰しないこと自体が不自然である。

そして、より重要なことは、政策路線である。

安倍晋三氏と橋下徹氏が示す道筋は、

「戦争と弱肉強食」

そのものである。

米国が創作する戦争に全面的に加担し、罪なき人々が殺し、殺される。

戦後の日本は、

「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、」

平和憲法を定めた。

その憲法を破壊し、自ら進んで、米国が創作する戦争に加担し、

人を殺し、人が殺される戦争に積極的に突き進もうとしている。

政治は本来、力の弱い人を支えるために存在する。

ところが、弱肉強食奨励の人々は違う。

弱い者が苦しむのは当然。

弱い者が消えてゆくのは当然。

強い者だけが栄えることのどこが悪い。

との判断を有する。

この思想に賛同する者は、安倍政権や橋下維新を支持すればよいだろう。

しかし、これに反対し、共に支え合い、共に助け合う社会が必要であり、

政治は力の弱い人を支えるために存在すると考える人は、

この勢力を正当な手法によって排除することを考えるべきだ。

そのための方法は単純である。

選挙に行くこと。

そして、橋下維新を打倒できる候補者に投票を集中させることである。

「オール大阪」

の力を結集して、

「日本を支配する闇の勢力」



「傀儡(かいらい)勢力」

を打倒しなければならない。

(注)「傀儡」=(かいらい)とは、

1 あやつり人形。くぐつ。でく。
2 自分の意志や主義を表さず、他人の言いなりに動いて利用されている者。でくの坊。

(出典:デジタル大辞泉)

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