★わが目を疑う「東電、6年ぶりに社債発行」というニュースー(天木直人氏)

きのう10月20日の毎日新聞の記事にわが目を疑った。

 東京電力が2016年度に社債発行を再開し、3300億円を調達するという。

 福島原発事故以来、財務体質が悪化し、社債による資金調達ができなくなっていたが、

コスト削減などで業績が回復したからだという。

 社債発行を計画している理由は脱国有化への道筋を早期につけようとする狙いからだという。

 何から何まで理解不能だ。

 原発事故に追われ、電力会社としてのまともな仕事を何ひとつできなかった東電が、

どうして業績が回復できるのか。

 原発事故の被災者に対する賠償のため1兆円もの出資を国から得て、

事実上国有化された東電が、

しかも経費負担を電力価格に上積みすることを政府から認めてもらって生き延びている

おんぶにだっこの東電が、どうして脱国有化を目指そうとするのか、それが出来るのか。

 そのような東電の社債を誰が買うのだろうと思って読み進んでいけば、

社債発行の主要幹事社に野村、大和、三菱東京UFJなどの大手が並んでいる。

 何から何まで国家ぐるみ、企業ぐるみで東電を支えている。

 この国は壮大な八百長国家ではないのか。

 大企業の偽装が頻発するはずである。

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