★国連総会で安保理常任理事国入りを訴える安倍首相は笑いものだー(天木直人氏)

きょう9月24日の読売新聞が書いている。

 安倍首相は今度の国連総会で安保理改革を訴えると。

 しかも安倍首相の訴える国連改革とは日本の常任理事国入りだという。

 まだこんな事を本気で国連総会演説で訴えるつもりなのか。

 みずからもそれは難しいと認めているのに、

よくも読売新聞はこのような提灯記事を書いたものだ。

 まだ毎日新聞の社説のほうがまともだ。

 すなわちきょう9月24日の毎日新聞は、

その社説で、アナン前国連事務総長が議長を務める国際NGO「エルダーズ」が

今年2月に提言した改革案を引用し、こう書いている。

 拒否権が五大国に独占されている今の国連を変えることこそ国連改革だと。

 旧敵国条項の削除を求めない国連改革などあり得ないと。

 その通りである。

 しかし、そのためには日米同盟から自立が不可欠だ。

 毎日新聞はこう書いている。

 「日米同盟だけでなく、国連を中心とした多国間の枠組みや

アジア各国との協調の中で平和を維持する方策も模索すべきではないか」と。

 「米国とは異なる日本独自のビジョンを示す事が各国の信頼を増し、

国連での影響力を強化することにもつながる」と。

 これも正しい。

 ここまで正論を社説で掲げた以上、

毎日新聞は今度の国連総会に臨む安倍外交について、正確に報じてもらいたい。

 今度の安倍首相の国連外交は厳しいものになる。

 他紙はともかくとして、ここまでの社説を掲げた毎日新聞だ。

 間違っても安倍国連外交を持ち上げるような記事を書いてはいけない。

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