★韓国の水産物輸入規制をWTOに訴えた日本政府の傲慢さー(天木直人氏)

とうとう日本政府は韓国を

世界貿易機関(WTO)の紛争処理委員会(パネル)に訴えたらしい。

 韓国が福島原発事故で汚染された日本の水産物を輸入規制していることが、

「科学的根拠のない不当な輸入規制」であるというわけだ。

 しかし、この提訴こそ、そのツケが日本に跳ね返って来る大きな間違いである。

 日本の傲慢さと韓国に対する差別的な横柄さのあらわれだ。

 考えてもみるがいい。

 放射能汚染の疑いのある水産物から国民生活を守るために輸入規制するのは、

政府として当然の責務だ。

 それをしないようなら政府は国民に弾劾される。

 パネルに提訴したとして、パネルの構成員が、

科学的根拠のない不当な措置だと、認定できると思っているのだろうか。

 福島原発事故からくる放射能汚染が人体に影響ないと誰が自信を持って認定できるというのか。

 そんな裁定をパネルがするなら、そのパネルはたちどころに世界から批判されるだろう。

 そもそも日本政府は福島原発事故をいまだコントロールできずに汚染水を垂れ流している。

 その事を世界中が知っている。

 見ているがいい。

 このパネルはいつまでたっても裁定を下せない。

 その間に、日本の原発事故の矛盾がどんどん拡大していく。

 この提訴は自らの首を絞めているようなものである。

 日本政府が優先して真っ先にすべきことは、福島原発事故のコントロールである。

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