★またしても悪知恵を働かせた安倍政権ー(天木直人氏)

岩手県知事選挙で平野達男参議院が不出馬を表明した。

 勝てないと自覚したからだ。

 もちろんそれは平野氏を推した自民党の自覚であり、命令だ。

 しかし、これを達僧現職知事を応援した生活の党やそれを支援した民主、

社民らの勝利だと喜ぶのは早い。

 むしろなりふり構わずダメージコントロールを優先した自民党の悪知恵をあなどってはいけない。

 そもそも国政に対する知事選の及ぼす影響は少ない。

 無理して平野議員を候補させ、

補欠選挙でも負けるほうが自民党にとっては国政及ぼす悪影響は大きい。

 だからあっさり引き下がって、来年の参院選挙に向けて体制を立て直すということだ。

 肩すかしを食ったのは野党連合だ。

 岩手県知事選に勝って弾みをつけ、

来年の参院選に向けて選挙協力を進められると思っていた矢先に肩すかしを食らった恰好だ。

 これでは来年の参院選挙に向けて野党の展望は開けない。

 そんな野党の思惑を打ち砕くために、恥を忍び、なりふり構わず平野断念を決めた。

 この悪知恵こそ自民党の真骨頂だ。

 その悪知恵に対抗し、

来年の参院選で自民党に勝てる器量と国民的支持のある野党は、

どう考えてみても皆無である。

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