★安保法案:公明離れの学会員次々…
自民と協調に「失望」,毎日新聞{タブー」に切り込む(孫崎享氏)

A:事実関係 27日毎日新聞「安保法案:公明離れの学会員次々…自民と協調に「失望」

安全保障関連法案審議の舞台が参院に移った。

日を追って国民の批判が高まる中、自民と足並みをそろえる公明党の足元で、

地方議員や支持母体の創価学会員たちの反発や離反が起きている。

平和を訴え、与党の「ブレーキ役」を自任する党はどこへ向かうのか。

 愛知県武豊町の本村強町議(62)は創価学会員だが、

公明党を離れ10カ月になる。「失望しました。平和の看板を掲げてきたのになぜだ、と」

 まだ党にいた昨年6月、

集団的自衛権に反対する意見書案を共産党議員らとともに議会に提出し、

自民系議員らを説得し、1票差で可決させた。

これが後に反党的だと問題視されたが、信念を貫き離党。

今春、町議選に無所属で出た。

学会関係者に「あなたの個人票は(学会票の)2%だ」と警告されたが

前回並みの得票で3選された。一部の学会員も陰で応援してくれたという。

和歌山県岩出市の創価学会員、春村徳龍(のりたつ)さん(53)は19日、

大阪での安保法案反対デモに家族で参加した。

「法案は平和を求める学会の教えにそぐわない。

『自民の歯止めになる』と公明党への投票を呼びかけてきたが裏切られた思いだ」

 デモ行進では、学会のシンボルの三色旗に「バイバイ公明党」などと

プリントしたプラカードを掲げた。

別の学会員がデザインし、ツイッターで配布していたものという。

 ツイッターには、東京都内の抗議デモで同種のプラカードを掲げる参加者の写真も

投稿されている。春村さんは言う。「今は『点』に過ぎないが、

線になり面になれば党に脅威となる。法案を止めるには学会員が声を上げるしかない」

 九州地区で活動する創価学会職員も「一般の会員は同じ感覚だ」と、

抗議デモ参加に理解を示す。公明党の地方組織も批判への対応に追われる。

沖縄県の党県本部関係者は、「支援者に批判的な意見が多い」。

遠山清彦衆院議員(比例九州)の事務所でも、寄せられる意見の大半は「法案反対」。

事務所は「戦争を止めるための法案だと、なかなか納得してもらえない」と頭を抱える。

B:評価

・創価学会は基本的に「平和」を基盤としている。

・現在の集団的自衛権は、自衛隊を米国の戦略のために戦うシステムである。

・当然、創価学会員は集団的自衛権の本質を知れば反対の立場をとらざるを得ない。

・しかし、現在の公明党は自民党と共に強力にこの法案を通そうとしている。

・平和を志向する創価学会と、公明党の間に矛盾が出る。

・学会員から公明党支持から離反するのは十分予測される事態である。

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