★安倍政権、開き直りか、つるべ落ちか、極めて重要な局面。
さまざまな場面で新たな反対ー(孫崎享氏)

安全保障関連法案は16日午後の衆院本会議で、

自民・公明両党により可決され、衆院を通過。

法案は参院に送られ、7月中にも審議に入る。

今国会は9月27日まで会期が大幅延長されている。

法案が衆院を通過したことで、9月中旬には、

参院で議決されなくても衆院で与党が再議決できる「60日ルール」が適用できることになった

しかし、安全保障関連法案は自衛隊を米軍に隷属させて海外で使う制度は作りはしたが、

現実にその実施は今後の政権による。

安倍政権が存立の危機に瀕すれば、実施は出来ない。

ここ、一か月、安倍政権が存立の危機に瀕するか否かを決める極めて重大な局面となる。

一方で次の見方がある。

「首相に近い参院議員の一人は”消費税や年金と違い、

国民生活にすぐに直接の影響がない。

法案が成立すれば国民は忘れる”と言い切る。」(16日朝日)

他方、内閣の支持率は急落している。

ここで支持率の変化を見てみたい。

1:NHK世論調査

安倍内閣を「支持する」は先月より7ポイント下がって41%、「支持しない」は9ポイント上がって43%。

2:朝日新聞世論調査

支持率は39%、不支持率は42%で、支持率と不支持率が逆転。

支持率は前回(6月20、21日調査)と同じだったが、不支持率は前回の37%からやや増

3:12日日テレNEWS

「NNNが10日~12日に行った世論調査によると、内閣支持率は39.7%、不支持が41%

4:毎日新聞

支持率は42%、不支持率は43%(、6日毎日)

5:共同通信社が17、18両日に実施した全国電話世論調査によると、

内閣支持率は37・7%で、前回6月の47・4%から9・7ポイント急落。

不支持率は51・6%(前回43・0%)と過半数

これら世論調査で、NHKと共同に注目してみて欲しい。

NHKは支持率マイナス7%、不支持がプラス9%

共同が支持率マイナス9.7%、不支持率が8・6%。ものすごい勢いで不支持が増えている。

ここで図録 歴代内閣の内閣支持率推移。

www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5236a.htmlを見ていただきたい。

どの政権も10%の急落を持つと、一気に下げていく。まさに今その現象を見せている。

すでにみてきたことであるが、反安倍、関連法案阻止の新たな動きがいろんな所で起こっている。

18日は次の動きが見られた。

「瀬戸内寂聴さんら作家やジャーナリスト120人以上が呼びかけたもので、

主催者発表で5000人を超える市民が参加。

ジャーナリストの鳥越俊太郎さんや作家の落合恵子さんなども駆けつけ、

法案の成立反対を訴え。「安倍政治を許さない」のスローガン掲げる。

・大阪:安保法案反対「1万人」集会

・京都4000人が怒りのコール“戦争法案もアベ政治もNO!!” 円山大集会

・名古屋、18日のデモにはおよそ500人が参加。

・静岡 デモ1500人参加。

・7.18 安保法案に反対の声:国会前・大阪・京都・名古屋・静岡・秋田・岩手・仙台・
水戸・甲府・岐阜・三重・神戸・高松・福岡・佐賀・大分・熊本・沖縄

5:さまざまな勢力が結集していく必要がある。これまで生じている反対の動き。

(1)憲法学者の違憲への訴え

 ・憲法判例百選の執筆者198人にアンケート調査を行い、151人の方々から返信

  違憲132名、意見の疑い12名、合憲4名(報道ステーション)

(2)「安全保障関連法案に反対する学者の会」アピール賛同者は、

7月17日9:00現在、学者10,857人、市民21,377人。

(3)日本弁護士界、集団的自衛権の行使容認に反対する決議

「2013年5月31日の第64回定期総会における

「集団的自衛権の行使容認に反対する決議」において、

政府が、従来の確立した集団的自衛権の行使に関する政府解釈を

閣議決定あるいは法律の制定によって変更しようとしていることに強く反対を表明」

以降、各地の弁護士会で反対決議

(4)- プレスクラブ(2015年6月15日)]「集団的自衛権を認める安保法制の廃案を要求

・2800人の学者、研究者らが賛同を表明」,

(5)学生の動き

集団的自衛権でSEALDs(シールズ:Students Emergency Action for Liberal Democracy - s)
が動き始めた。

その主催に様々な人々が呼応する形で次の動き

「「国会前で抗議集会”10万人”と参加団体 
安全保障関連法案が衆院平和安全法制特別委員会で採決された15日、
国会前には”強行採決徹底糾弾”の大合唱がこだま。
午前に続き夕方から深夜まで市民らが抗議集会を開き、
参加団体の発表で入れ替わりも含め10万人が集った。」(東京新聞)

7月15日・7月16日・7月17日と3日連続で国会前で
「戦争法案強行採決に反対する国会前緊急抗議行動」を展開。参加者各々万を超える。 ...

(6)女性の動き

(7)映画人の動き

映画関係者らで作る「映画人九条の会」が16日、
安保関連法案に反対するアピールに賛同する映画人が446人に達したと発表。
俳優では吉永小百合、倍賞千恵子、野際陽子、大竹しのぶら、
監督は是枝裕和、周防正行、西川美和、井筒和幸、山本晋也ら。
アピールの呼びかけ人は映画監督の高畑勲、降旗康男、大林宣彦、山田洋次ら10人

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