★大越健介が更迭されたなんて、嘘っぱちだったという事だー(天木直人氏)

週刊フライデーにはもう一つのスクープがある。

 私はケネディ大使の圧力記事よりこっちの方がより強い関心を持って読んだ。

 すなわち来年10月予定の新潟県知事選挙に、

柏崎刈羽原発再稼働に反対している泉田裕彦現知事の対抗馬として

官邸が担ぎ出そうとしているというのだ。

 いまから4か月ほど前、

大越健介が5年間も務めたNHKのニュースウオッチ9のキャスターを

今のキャスターと交代することがわかった時、

反原発のコメントをしたから官邸の圧力で更迭させられたという報道が

まことしやかに流されたことがあった。

 私がそんなことはあり得ないと思った。

 あれほど安倍官邸に好意的な外交報道を流し続けたNHKの元アメリカ総局長だ。

 更迭などあろうはずがない。

 おまけに反原発発言が官邸を怒らせた、などとは笑止だ。

 それが嘘っぱちだったことがこの週刊フライデーの記事で見事に証明されたということだ。

 なんと自民党は、2004年と2008年の新潟県知事選にも打診していたというのだ。

 大越健介は今ニュースウオッチ9の編集長だという。

 いずれNHKの報道局長に返り咲いてNHK偏向報道を担当するに違いない。

 その要職と新潟県知事選のどちらがやりがいがあるか、

大越健介は天分にかけて出馬を引き受けるかどうか言葉を濁している。

 極めつけは反原発を否定する次の発言だ。

「・・・原発を慎重に安全点検して、しっかりと審査していくのは当たり前の話しでしょう。

僕は原発のショックをありのまま伝えてきたつもりです。

それを反原発派と原発推進派の2つに区切って『あなたはどっち?』と言う風にしか

物事を考えないほうがおかしいのでは、と思います・・・」

 そのとおりである。

 本人が大越更迭説を否定したのであるから、嘘っぱちだった事がこれほどはっきりしたことはない。

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