★「そこまで言って委員会」に出演して安倍・橋下批判を・・・(続)―(天木直人氏)

早朝に家を出て、新幹線を乗り継いで新大阪駅を往復して帰宅して、これを書いている。

 壇上に並んだ番組側の出演者は次の通りだった。

 中田宏、竹田恒泰、須田慎一郎、末延吉正、長谷川幸洋、田崎史郎、桂ざこば、山口もえ。

 これに対してゲスト側は、私のほかに次の三人だった。

 山田厚史(朝日新聞特別編集委員)、田岡俊次(元朝日記者、軍事ジャーナリスト)、

 辰巳孝太郎(共産党参院議員)。

 司会は辛坊治郎、渡辺真理である。

 結論から言えば、拍子抜けしたものだった。

 「安倍・橋下は改革者か独裁者か、徹底検証スペシャル」と題して

喧々諤々の討論を期待していたが、徹底検証どころか、お笑い番組に終始して終わった。

 安倍・橋下側の出演者が、三宅氏などが出ていた昔にくらべて小粒になったということがあるが、

最も大きな原因は、安倍首相にしても、橋下大阪市長にしても、

語れば語るほど、もはやかつての勢いはなく、行き詰まっていることが明らかになるからだ。

 だから、番組側は、褒めきることができず、どうなるんだろう、どうするんだろう、

というトーンにならざるをえなかった。

 批判することが期待されたゲスト側も、批判し甲斐がなかった。

 少なくとも私はそうだった。

 放映は28日ということだ。

 はたして視聴者にはどう映るだろうか。

 しかし、帰りの新幹線で流されるニュースを見るにつけ、

安倍首相とその取り巻きは、ますます強硬姿勢を高め、慢心、増長しているごとくだ。

 安倍首相は安保法制案は成立させる、十分審議したから決断する、といい、

お友達の百田尚樹は、沖縄の新聞はつぶすと安倍首相の子分たちの勉強会で放言したらしい。

 きょうの日刊ゲンダイは9月27日解散説まで官邸周辺がついに流した、と報じた。

 狙いは、野党への脅し(今解散すれば野党は負ける)、

公明党対策(選挙疲れの公明党は解散を避けるために安保法案成立に全面協力する)、

そして自民党内引き締め(誰も文句を言わせない)だという。一石三鳥というわけだ。

 どう考えてもやり過ぎだろう。

 果たして誰が、どう、この安倍暴政にストップをかけられるというのか。

 まったく見えてこない。

 経験したことのないような政治状況になりつつある。

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