★安倍首相は後方支援で危険なら帰国と言ってるが、
今日、戦闘より後方支援等でIEDでの死亡の方が多い―(孫崎享氏)

安倍首相の特徴は嘘と詭弁であるが、ここでも同じ特徴が出ている。

これまで、後方支援については、安倍首相は5月20日の党首討論で

「戦闘が起こった時は、ただちに(後方支援活動を)一時中止、

あるいは退避することを明確に定めている」と危険になったら現場の判断で撤退できると説明した。

 これは基本的に、「後方支援は安全なもの」との前提で話しているが、

今日の戦闘では全く違う状況が出ている。

 今日、戦闘で死亡するよりも、道路や路肩、自動車などに仕掛けられた

IED(即製爆発装置Improvised Explosive Device)で死亡するケースが多い。。

 アフガニスタンのケースで見てみたい。

         IED死亡者

     年    IED死亡者 全体の死亡者  IED死亡の% 

2001      0      4        0.00

2002      4      25       16.00

2003      3      26       11.54

2004     12     27      44.44

2005     20     73      27.40

2006     41     130      31.54

2007 78 184 42.39
2008 152 263 57.79

2009 275 451 60.98

2010 368 630 58.41

2011 252 492 51.22

2012 132 312 42.31

2013 52 118 44.07

2014 12 47 25.53

2015 0 2 0.00

(出典:http://icasualties.org/oef/)

 後方活動に従事することは、敵側から見れば戦闘の一部である。

 かつ、アフガニスタンの例を見れば、後方活動自体極めて危険のたかいものであり、

「戦闘が起こった時は、ただちに(後方支援活動を)一時中止、

あるいは退避することを明確に定めている」としているが、

戦闘がなくても、IEDによる多くの死者が出ることが予測される。

Reply · Report Post