★一日で破たんした安倍首相の安保法制案(覚悟の無い安倍首相)―(天木直人氏)

安保法制法案を審議する5月27日の衆院特別委員会をテレビで見た。

 今度の国会で初めてまともにテレビで見た国会審議だった。

 後にも先にも、ここまでまともに国会審議のテレビ中継を見る事はもうないだろう。

 なぜ私がこの特別委員会をまともに見たかと言えば、常日頃私が考え、

そして書いてきた事を、この目と耳で確認したかったからだ。

 そして私は自分の正しさを確信した。

 わずか一日の審議で、安倍安保法制案の破たんが明らかになった。

 この程度の質問でさえ、安倍首相は何一つ、まともに答えなかった。

 それは、はぐらかしたのではない。

 まともに答えられなかったのだ。

 なぜか。

 安倍首相が答えられない唯一、最大の理由は、

戦争をする事になる集団的自衛権の行使容認をみずから強行しようとしているのに、

人を殺し、殺される事への覚悟がないからだ。

 この意気地なさこそ、安倍首相の致命傷である。

 野党は安保法制案を潰したいなら、この矛盾を繰り返し、繰り返し、質問するだけでいい。

 そのうち安倍首相は自己破綻するだろう。

 ブチ切れるか、自らの誤りを軌道修正せざるを得ない。

 どっちに転んでも安倍政権は深刻な事態に追い込まれる。

 たった一日の国会審議で安倍安保法制案の破たんが明らかになった。

 それはとりもなおさず安倍政権の破たんでもある。

Reply · Report Post