★外務官僚OBの北島信一氏を国家公安委員に任命した安倍首相-(天木直人氏)

私にだけしか書けない事を書く。

 だれも気付かないニュースに違いないだろうが、

きょう5月27日の読売新聞の人事欄に、私の目は釘付けになった。

 北島信一氏がきょう27日付で国家公安委員に任命されたと言う。

 北島は私より外務省の二年後輩にあたるが、年齢はひとつ上の68歳だ。

 彼こそが、今から12年前、当時の官房長として、

竹内行夫外務次官の命を受けて、私に、外務省を辞めてもらう、という引導を渡した男だ。

 その恨みを言いたい為に書いているのでは、もちろんない。

 外務省から決別し、生まれ変わって12年たった今の私には、

彼らに対する同情の念こそあれ、もはや反感などみじんもない。

 保身に汲々として外交を誤り、

ここまで外交を行き詰まらせてしまった彼らの責任を堂々と問えるからだ。

 私がここで言いたいのは、竹内行夫や北島信一の生き様である。

 憲法9条違反をおかした竹内行夫は最高裁判事に天下って第二の人生を10年あまり過ごした。

 その竹内の下で、やはり憲法9条違反をした北島信一は、

三井住友海上火災保険の顧問として暇つぶしをした後、

憲法9条破棄を自らの政治信条としている狂った安倍首相の手で国家公安委員に天下りし、

護憲活動者を取り締まろうとしている。

 権力を私物化するこの国の為政者たちの予定調和のなれ合いだ。

 いいだろう。

 私は新党憲法9条を実現して、国民の応援を背に、政治力でそれを阻止してみせる。

 今度こそ、竹内や北島の違憲行為をくじく番だ。

 すべてはこの時につながっていたと私は今決意を新たにしている。

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