【「再稼働反対!首相官邸前抗議」抗議中に起きたハイヤー運転手の投石事件について】


 2015年3月20日の「再稼働反対!首相官邸前抗議」の最中、18時55分頃、記者会館駐車場からハイヤーの運転手が官邸前抗議エリアに投石、エリア内にいた参加者Aさんの脚にその石が当たりました。石は一辺が10センチ近くある、四角い大きなものでした。Aさんが振り返ると、ハイヤー運転手は中指をたてニヤニヤしながら「朝鮮人!プロ市民!」とAさんを嘲るという事件が起こりました。

 その後、記者会館駐車場にてハイヤー運転手、Aさん、反原連スタッフB(途中からスタッフCも合流)、麹町署警備課警官で話し、ハイヤー運転手はAさんに謝罪、Aさんもこれ以上の追求はしないという事になりました。しかし、今後の再発の可能性も考え、反原連スタッフのBとCがハイヤーのナンバーを記録しようとしたところ、Bが車の前至近でしゃがみ込んでいるのを知りながら、運転手は二度に渡り車を前進させ、二回目にはBの顔5センチのところまで車を進めるという、再三にわたる暴力的な行為もありました。それから麹町署の運転手への厳重な注意の後、運転手はハイヤーを運転し現場を立ち去りました。以上が経緯です。

 この件に関しては二重の問題があります。ひとつは非暴力直接行動に徹し続けてきた金曜官邸前抗議において、投石という暴力を行使した事。もう一点は「朝鮮人!」と指定した上での投石、人種差別発言を伴っているという点において、ヘイトクライムに値するという事です。首都圏反原発連合としては、このような行為を断じて許さないのと同時に、このような行為は地球上に存在してはならないと考えます。

 本件についての今後の対応ですが、首都圏反原発連合のメンバー数人も所属する、ヘイトスピーチやヘイトクライム問題に取り組むC.R.A.Cと協議の結果、C.R.A.C.が対策を主導する事になりました。私たち反原連もC.R.A.C.への情報提供など協力体制をとりますが、他活動に追われ集中的に対策できない事もあり、C.R.A.C.が引き継ぎ問題を追求します。また今後も、抗議の現場でこのような行為がある場合は厳重に対処し、誰でも安心して参加できる抗議の場を維持していく努力を続けます。

2015/03/21 首都圏反原発連合

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