The Hill 2015年3月18日 怒る民主党議員を前に、ホワイトハウスは貿易協定機密文書の制限を緩めることに(仮訳) #TPP


The Hill 2015年3月18日
怒る民主党議員を前に、ホワイトハウスは貿易協定機密文書の制限を緩めることに(仮訳)
オバマ政権は水曜(18日)巨大なアジア太平洋貿易協定の交渉文書への議員によるアクセスを広げると述べた。マイケル・フロマンUSTR代表は民主党下院議員らとのミーティングでこの変更を宣言した。彼は新しい政策によりTPP交渉の全ての文書に関し、議員が見ることができ、その際、スタッフを一人同行させることを許し、さらに章毎の概要を提供すると政府高官がヒル紙に語った。
「オバマ政権は米国の貿易交渉の透明性を最大化し、交渉がアメリカ国民にとって最善のものになるよう努力している。」とフロマン氏は述べた。
「本日、議会と直接協力し、アメリカの労働者、農業従事者、農場経営者などに我々がもたらすであろう利益を議員に完全に理解してもらうため、我々はかつてない追加の措置を取ることにした。」と述べた。
この案内により、オバマ大統領の貿易政策をめぐって衝突していた民主党下院議員との重要な局面を迎えた。
オバマ政権の当局者らは議員に、議会を修正なしで貿易交渉を通過させるTPA法案を支持してもらうよう総力戦モードで臨んでいる。
TPP協定交渉の全文は、これまでも議員は申請をしてから見ることができた。今、彼らの都合がよいときに、当局の人間が見守ることなく、議会内のセキュリティオフィスで閲覧が可能になった。
更に、USTR事務所は、交渉文書に添えて議員が最新版の協定を理解するのに役立つ読みやすい概要を機密文書として提供する。
ホワイトハウスは貿易を担当する上院財政委員会及び下院歳入委員会のメンバーを含む議会のリーダーらと、文書へのアクセスに関する最善の方法を模索してきた。
歳入委員会のポール・ライアン議員は透明性のルールを変えたのは、未だ作成途中のTPA法案を着地させるためだと述べた。
この変更で、議員は委員会の専門的なスタッフの代わりに、適切な機密取扱者の人物調査を経た個人的なスタッフを一人帯同することを許される。
文書へのアクセスとTPP協定の交渉の現状に関する詳細についての不満がキャピトルの与野党から広がっていた。
文書を見るためのルールがあまりにも厳しいという最大の反対論は下院民主党のリベラル派から出ていた。
USTRに対しより高い透明性を求めていたロイド・ドゲット下院議員(民)はヒル紙に対し、変更は正しい方向への第一歩だが、「それでも現時点ではまだ十分な透明性が確保できたとは思わない」と述べた。
彼らはこれまで、ホワイトハウスがTPP協定の詳細を彼らに知らせたくないのは、どんな協定でも米国の労働者やその賃金にとって良くないものになりがちだからだと訴えてきた。
フロマン氏はこれまで数回のキャピトル・ヒルでの公聴会で、現在まだ流動的なTPP協定交渉の詳細について議員が安心できるように、透明性のルールを見直し、変更する用意があることを伝えてきた。
彼らが交渉文書を機密扱にしてきたのは、彼らが扱っているのは繊細で現在進行形の国際交渉に関する文書であり、TPP協定に関係する他の11か国に対し、機密性への期待をもたらすためだ。
下院野党リーダーのナンシー・ペロシ議員(民)は火曜日に、貿易交渉文書へのアクセスを求める何人かの民主党議員の苛立ちは「正当」だが、政府は詳細を見られるようにしようとしていることは理解している、と述べていた。
彼女はさらに、他の民主党議員が交渉自体が秘密であることを懸念していることは無視して、プロセスの問題だとし、「我々は乗り越えられるだろう」と話した。
USTR当局は、TPPやその他EUとの協議、TP、アフリカの成長と機会法などその他の貿易に関する戦略を巡って1,700回近い議会への説明を行ってきた。

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