【和訳】10Asia 10STYLE 「グループからソロへ、ソングライター ソロ① SHINee ジョンヒョン」


2015/02/05

ボーイグループメンバーたちにソロアルバム熱風が吹いている。以前から多くのボーイグループのメンバーたちはソロやユニットとして多様な活動フォーマットの変更を図ってきたりした。しかし昨年Big Bangのテヤンを始め、Super Juniorのギュヒョン、SHINeeのテミン、Block BのZICOなどがソロとして活発な活動を繰り広げた。彼らは‘再発見’という話を聞く程にグループでのイメージと異なり、ソロとしての力量をいかんなく発揮した。

2015年でもボーイグループメンバーたちがソロ出撃を知らしめ、その熱風を吹き続けている。SHINeeのジョンヒョン、CNBLUEのジョン・ヨンファ、TEEN TOPのニエル、ファントムのハンヘ(順序はカナダ順)がその主人公。すでにグループでも自分たちの存在感をはっきりと見せていた彼らは自作の曲でソロとしての魅力をアピールしている。

ジョンヒョンのソロデビューは、成功だ。ジョンヒョンのファーストミニアルバム‘BASE’に収録された曲中1番トラック‘Deja-Boo’は1月7日先行公開するや否やMelon、Genie、Olleh Music、Bugs Music、Naver Music等、総5つの音源サイトでリアルタイム1位を記録した。それからは以後、放送活動を通じてこの曲は地上波並びにケーブル音楽番組で7回1位を獲得した。ファンキーなリズムのベースが目立つ‘Deja-Boo’はジョンヒョンの中低音帯の声が並外れて引き出された曲で、彼が作詞作曲した。最近‘Hot’なヒップホップミュージシャンとして評価されているZion.Tが共同作曲並びにフィーチャリングとして参加し、その声の魅力を倍増させた。SHINeeの音楽を記憶している者なら、グルーブに満ちた‘Deja-Boo’を聴いて明らかに驚いたであろう。しかしこれは始まりにすぎない。アルバムに収録された全ての曲にはジョンヒョンの声に相応しい独特な感性が余すところなく収められ、そのひとつひとつが持つ生命力は相当なものだ。それは一見個別のものに見えるかもしれないが、‘BASE’の中で有機的に結び付いてジョンヒョンという歌手を説明する根拠であり、彼に向かう‘歌手としての信頼’に対する確信となる。

#SHINee ジョンヒョン:多彩さの中の最も鮮やかな色彩

彼自身も言っている。「SHINeeの音楽はとても多彩でいろんな色があり、刺激的な味がするフルコース料理のようである(Mnet ‘サガジショー’)」と。実際SHINeeが今まで見せてきた音楽は、彼らがステージ上で繰り広げる華麗でアーティスティックなパフォーマンスと脈絡を共にする。誰とも同じでなく、独特で、セカンドミニアルバムのタイトル曲‘Juliette’を起点に彼らだけのオーラを噴出し成長、発展した。各自違う個性を持った5人のメンバーがダンス、歌、ラップ等の領域で自身の力量を十分に発揮しても、チームカラーと調和を成し、‘SHINeeらしさ’を完成してきた。その中でジョンヒョンはSHINeeの複雑多様な曲で、毎回異なる試みで飽きさせない強烈な色彩として存在した。単純に‘ボーカル’としてだけの話ではない。SHINeeの‘Juliette’‘いつもその場所で’‘Spoiler’‘君と僕の距離’などの作詞、IUの‘憂鬱な時計’の作詞作曲参加などはジョンヒョン個人の実力を引き出す機会だったが、ひいてはSHINeeというグループの音楽的欲に対する部分も覗き見ることができるものだった。彼はSHINeeの中で絶えず動き続け、それはソロアルバム‘BASE’という意味深い作品を作り上げることになる。

#ソロ ジョンヒョン:プレイヤーとしても創作者としても満点

「実は、僕‘バラード’は自信が無い」ジョンヒョンはファーストソロアルバム発売記者懇談会でこう言った。今までOSTやバラード曲を書いてリリースした経験があった彼の口から出てきた言葉としては少し意外だ。しかし、彼の手が隅々に行き届いた‘BASE’を聴いてみれば、どういう意味かわかる。彼は自分が好んで、うまくできる音楽のそばに近づいた。それはSMが作り出した型から抜け出した、ジョンヒョンだけの‘何か’である。そうして全てのものの‘基礎’、何かを成すための‘基盤’という意味の‘BASE’の中にジョンヒョンを完成する‘エッセンス’を込めた。‘BASE’は、ジョンヒョンそのものである。アルバムに収録された7曲全ての作詞に参加し、自分が話したいことを聞かせながら、その中の4曲では作曲にも加わり、彼だけの敏感な感覚をセクシーに現す。その魅力は‘聴く’音楽の時だけではない。一人でステージに立ち、3人のバンド(‘Crazy’)と一緒にやろうが、数人のダンサー(‘Deja-Boo’)と一緒にやろうが、決して空間の虚しさを感じさせない。ソロ活動時に最も重要な、個人のカリスマで武装し歌の集中力を高める。音楽を作る創造者としても、それを表現するプレイヤーとしても卓越した能力である。

#推薦曲

全曲素晴らしいが、特に‘Neon’と‘ハレルヤ’は必ず聴くべきである。ミディアムテンポのR&B曲の‘Neon’はダブリング(録音したものを全く同じに再度録音すること)と独特なメロディー進行が印象的だ。この曲でジョンヒョンは自身が表現できる歌のテクニックを全て見せているようだ。ソウルフルでありながらも華麗な、ボーカルの魅力をそのまま感じられる。‘ハレルヤ’はタイトルそのままに聴くや否や‘ハレルヤ(讃えよ)’という言葉が自ずと出て来る歌。ジョンヒョンが平素尊敬するミュージシャンであるフィソンと一緒に作業したR&Bジャンルの曲で、歌の後半部に登場するクワイヤ(ゴスペルコーラス)が耳はもとより、胸の内にまで深い余韻を残す。この曲は初めて聴いた時は両手を合わせて祈りを捧げなければならないかのようだが、最近公開されたダンス映像を見てみると自然と跪きたくなる。節制されたセクシーさで曲の雰囲気を思い切り引き出し響かせるジョンヒョンの‘ハレルヤ’は音源でも、ダンス映像ででも接してみることをお勧めする。

文 イ・ジョンファ

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