THE MUTE
Interview
2015.1.22
キム・グァンミョン


ジョンヒョン「氷が割れて溺れるか心配だったけど固く凍っていてよかった」


シンガーソングライターらしく靑山流水(立て板に水)のようによどみない。イメージを把握し言語に込めて表す能力もまた卓越している。シャイニーのジョンヒョンのことだ。

ジョンヒョンは生まれて初めてのソロアルバムで韓国公認ガオンチャート1位を勝ち取った。2015年三週目(1月4~10日)のガオンチャート週間デジタルチャートで7日、ミニアルバムの先行公開曲<デジャブ(Deja-Boo)>で栄誉を勝ち取った。ミニアルバム<Base of JONGHYUN>の反応も良い。最近ソウル麻浦区西橋洞のとあるカフェでジョンヒョンと対面し話を交わした。

初ソロアルバムで1位とは驚いた。まず感想を。
すごく驚いた。実はアルバムリリースに先立ちとても心配だった。氷上に踏み出さなければならないのだが、割れないか不安だった。ところがオープン直前にその氷が固く凍っていると感じられた。<デジャブ>が音源チャート1位になり力づけられ、アルバム収録曲<Crazy>も注目を集めることができた。思ってもみなかった大きな反応だ。

アルバム収録曲3曲の説明を直接聞きたい。<デジャブ>,<Crazy>,そして<ハレルヤ>だ。
<デジャブ>は前に書いておいた曲だ。自分が歌わなければという考えは無かった。代わりにヒップホップ界の人に歌ってほしいと思った。Zion.Tと仲が良くそっと話を持ちかけたらヒョンが「一緒にやってみよう」と言った。今回のアルバムの中で一番最初にレコーディングした曲なのだが、ヒョンと一緒にやりながらスラスラと解けていく感じがした。<Crazy>は実は会社(SM)から先に提案された曲だ。地声メインのプレイではなくファルセットもたくさん使わなければならないし、技巧に凝った曲だからチャレンジ意識みたいな気持だった。<ハレルヤ>は今みたいにゴスペル式のクワイヤー(聖歌隊)編曲ではなく、ミニマルな編曲だった。僕はクリスチャンではないけれど元々ブラックゴスペルに興味があった。高校時代クワイヤーバンドもやっていた。この曲のコーラスはアメリカで進行され、リアルタイムでテレビ電話とラジオチャンネル音声を通して韓国でディレクティングし誕生した。

アルバム全体的にブラックミュージック、そしてマイケル・ジャクソンの雰囲気が感じられる。
そうだ。デビュー後僕に最も大きな影響を及ぼした歌手がマイケル・ジャクソンだ。丸ごとコピーしてマイケル・ジャクソンを吸収していたのだと思う。<酸素のような君><ジュリエット>ではマイケル・ジャクソンの唱法を応用した。僕の体に染み込んでいる雰囲気が出てきた。マイケル・ジャクソンをイメージしながら歌っていたと思う。

以前作詞した曲<慾>もそうだし、今回のアルバムのタイトル<Base>もそうであるように、言葉遊びを楽しんでいるようだ。
僕が本格的に音楽に興味を持ったのはベース(Bass)ギターのおかげだった。中2の時漠然と「バンド部やりたい」と思い、スクールバンドを訪ねて行った。もちろんボーカルをやりたかった。かっこいいから。でもすでにボーカルはいるとのこと。ギターもいて、ドラムもいて、とにかくすでにかっこいいところはみんないた。だからベースギターを始めたのだけれど、この楽器がとても魅力的だった。目立ちはしないけれど演奏で中間点を捉えてあげる。また、無ければバンド音楽自体がかっこ悪くなる。それはそうとして、言葉遊びや文学的表現、そんなことにとても興味がある。音楽は総合芸術だ。敏感に反応しなければならない。幼稚園の園長だった母の影響を受けたと思う。本を読んで感想文を書かなければおこづかい3000ウォンをもらえなかったから。だから一週間に一冊ずつ几帳面に本を読むしかなかった。

お母さんの手柄が大きいようだ。著作権料をちょっとわけてあげなければ。
もう自由に使っている。カードを共有している(笑)

テミンが昨年10月にソロアルバム<Ace>を出し、今年1月にはジョンヒョンがソロアルバム<Base>を出した。次の「C」はなんだろう。シャイニーの完全体カムバックじゃないのか。でなければまたソロ出撃なのか。
<Ace>が出た時、僕は<Base>をやらなきゃ、ということではなかった。でもソロティーザーでテミンが「三角形」を使ったのを見たら、僕もソロで出たら、シンボルがあればいいなと思った。四角形なら関連性もあるし面白いと思った。アルバムタイトルはさっき話したように僕がベースギターを弾いて、僕の音楽の基本になるという意味から<Base>に決めた。C? シャイニーが出るとは思うけど、確答はできない。

今回のインタビューは中国のウェイボでも中国語に翻訳され公開される予定だ。ウェイボ利用者たちにメッセージするとしたら。
歌手になって最初の基本外国語が中国語だった。練習生時代、だから高校生の時、テミン、ミンホと北京に二ヶ月語学研修に行った。以後、コンサートで北京に行けば毎回、その時その時代をおぼろげに感じる。中国は僕にはそんな感じだ。親近感がある。

ジョン、ヒョン、漢字でどのように書くのか。
「金」「鍾)「鉉」だ。全部「金」が入る。お金をいっぱい稼げるようにとお爺さんが付けてくださった。「家でご飯を食べる時、鐘を鳴らさなければならないほど大きな家で暮らせ」という意味だそうだ。

アルバム活動にツアーにラジオDJ(MBC FM4U「蒼い夜ジョンヒョンです」)まで、すごく大変そうだ。健康にはどのように気を付けているのか。
これといって無い。ところがなにせ強行軍だったから免疫力が落ちて、そのせいなのかアレルギーを発症した。5キロほど痩せた。ちょっと心配だ。

作詞作曲のアイディアは主にどこから生まれる?
視覚的なことからインスピレーションを得る。映像、絵画、映画のようなもの。歌詞をたくさん書くタイプだけど、アイディアが浮かべば周囲をキョロキョロしながら観察し始める。椅子、鞄、家具、電球のようなもの。歌詞の出発点は日常的なものでなければならない。その後それを詩的に表現すればよい。

シャイニーの歌にミステリーコードが多いようだ。
ファンがたくさん解き明かす。だからわざとそんなコードを定めて曲を作る場合もある。<慾>もそうして出てきた歌詞だ。インタビューしながら敢えて「二重人格」の話に言及したことも。(笑)実は今回のアルバムにもまだファンが正確にコードを解き明かしていない曲がひとつある。<一人芝居>だ。特別な片恋の話だ。アルバム全体が愛に満ち溢れているが、唯一この曲<一人芝居>だけ片想いの話だ。

興味深い。ちょっとヒントを。
なので<一人芝居>をアルバムから抜くかとも考えた。もちろん片恋も恋だから関連性と統一性はあるけれど、この曲では片想いがちょっと深刻だ。愛しているとも言えないし、自分の気持ちを伝えることもできない相手に対する片恋だ。

その相手は「ファン」を指しているのか。
そのように解釈することもできる(笑)

ミュージシャンでは誰と親しいのか、ダビチのカン・ミンギョンと親しいということだが。
90年生まれの同い年なので仲がいい。CN Blueのイ・ジョンヒョンもそうだし。自分たちのジャンルで熱心に仕事している人たちだ。お互い性格も良く合う。

作詞、作曲、歌唱、ダンス、それ以外で夢は何か。
プロデュースだ。

どうしたらこんなに立て板に水のように上手く話せるのか。
ラジオのDJを1年程度やっているからだと思う。絶えず考えを整理して話さなければならないから。

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