【資料】維新の党・橋下徹共同代表が総選挙の敗北宣言を行った街頭演説の起こしはリンクの通りです。


【資料】維新の党・橋下徹共同代表の街頭演説起こし
(2014年12月13日、大阪市天王寺MIO前で。赤旗記者の仮起こしです。あくまでもご参考まで)

 みなさん、寒い中ほんとありがとうございます。もうみなさん、明日、自民党、公明党、歴史的な大勝利となります。なるんです! もう維新の党、はっきり言って負けます(「ハハハハハ」と乾いた男性の笑い声、「負けさせなーい」と女性の声)。いま42名、衆議院いますが、20名とか30名とかいわれています。それでもね、僕はこれ、いろいろなこといわれますけれども、なんにも、お金もない地盤もない看板もないなかで、いきなり国政政党つくって、30人、20人の国会議員を集めるなんてこんなこといままでやったやついないんですから。(拍手)
 〔…中略…〕自民党、公明党圧勝です。320名の国会議員が自民党と公明党になります。全国、自民党と公明党の国会議員だらけになります。その中でも、あえてこの大阪において、近畿において維新の党を応援していただきたい。
 〔…中略…〕
 なぜ維新の党なのか。国民のみなさんにこれからものすごい負担を負わせるわけですよ。2017年4月に消費税10%、決定です。もう安倍さんが勝つわけです。それから、年金はいま切り下げられていく。国民全員の年金がこれから下がっていくんです。医療費については自己負担が増えます。70歳から75歳の方、いままで1割負担だったものが2割負担になります。消費税が10%に上げられて、年金切り下げられて医療費の自己負担は増える。それはなぜかといえば、少子高齢化時代、これからもう右肩上がりの時代ではありませんから国民のみなさんが少しずつ負担しなければいけない、そういう時代に突入するんです。それを国民のみなさんに、われわれ政治家はお願いする、そういう状況になっているわけです。
 ところがみなさん、このさなかに半年前の今年の5月、なんで国会議員の給料月額25万円も上げなきゃいけないんですか。
 〔…中略…〕みなさん許すんですか。僕は全国をまわっていま「つげ口行脚」をしているんです。(笑い声)
 〔…中略…〕国会議員の月額給料25万円アップ。それを認めたのが自民党、公明党で、その自民党、公明党が歴史的大勝利をおさめるなんて僕はほんっとにこの日本がわからない(「そうだそうだ」と女性の声)。でもこれはね、ある意味しかたがないんです。なぜかといえば、これは僕の責任です。維新の党の力不足。維新の党は全国で80名しか立候補者用意できませんでした。そうすると、全国各地、ほとんどの選挙区は自民党か民主党かどちらかから選ばなければいけないんです。
 自民党か民主党かといわれれば、いまの国民、自民党というに決まっています。だれが民主党に入れるんですか。いまのこの時期に。だから、なんとなく自民党、とりあえず自民党の流れで、まあもう全国自民党、公明党の議員だらけになります。
 その、なんとなく自民党、とりあえず自民党の流れがこの大阪でもそうなってしまっているんで、まあこれは僕の力不足ですけど、もう一つはね、維新の党の国会議員も頼りない、この2年間何やったかさっぱりみなさんに伝わらない、だからみなさんの期待感がすぼんでしまっている、期待感がほとんどないということも、僕の責任です。僕もそれ感じています。
 今回お願いしにきましたのは、維新の党に票を入れてもらったからといって維新の党が日本の国を変える、みなさんの生活をバラ色に変える、そんな大層なことはいえません、そんな力はわれわれにはありません! それは認めます!ただ、今回、それでもなお維新の党へといったのは、国民のみなさんが負担を求められ政治家が懐を肥やしている、そのことに対して異議申し立ての意思表示をしてもらいたいというだけなんです。
 自民党と公明党ほっといても勝ちますから。全国民のみなさん、きょう、寒い中お集まりいただいたみなさんの中にも今から首相を一年でコロコロ、コロコロ代えるなんて、そんなバカなことはしたくないと、そう思っている方もいるでしょう(一部拍手)。僕もそう思います。一年で首相がコロコロ代わったらだめです。2年で代わったらダメ。安倍さんがやっぱりこの2年間、海外回って、いままでの日本外交とは違う、力強い外交をやってきたのは間違いないんです。これがいまドーンと代わって、他の(人が)首相になって誰ができるんですか。申し訳ないけど、野党に首相が務められる、総理を務められる野党のメンバー誰一人いません。こんなこといったら維新の党の江田さんが怒るかもしれない。でもそうなんです。無理なんですよ。安倍さんで結構です。もういいです、自民党で結構です。
 ただねみなさん、全国、自民党、公明党の国会議員だらけになってしまったら、増税前に身を切る改革、国民の負担を求める前にまずは政治家が襟を正せよという声まで国民のみなさんは支持しなかったということになってしまうんです。
 みなさん国会議員(維新の党大阪2区候補の)椎木が立っていましたけれどもね、国会議員、年収2000万円以上、2千2~3百万円ですかね。それに加えて、給料以外に1200万円の領収書抜きの現金をもらっています。合わせてそれだけで3500万円。それに加えて、各政党交付金、みなさんが1人あたり250円を納めてくれているんです。この政党交付金から国会議員は一人、年間1500万ぐらいもらっているんです。合わせると5000万以上ぐらいもらっているんですよ、国会議員は。みなさん、許せますか。みなさんのこれから家計で消費税の10%が重くのしかかるんです。みなさんスーパーにいってチラシをみて5円、10円安いところを探しているそんななかで、あの永田町の国会議員の連中は現金5000万円を懐に入れて何食わぬ顔をしているんですよ。ほんとうだったら、財政危機だったら、国民のみなさんに負担を求めるんだったら、まずは自分たちが国民のみなさんと同じだけ懐をまず痛めて、みなさんとこの苦しさを共有するのがまず政治家の出発点じゃないですか(拍手)。これをやらないから永田町はデタラメなんですよ。
 〔…中略…〕
 ところがね、国会議員。維新の党の国会議員も申しわけないですけど、一年目坊主の国会議員も年間5000万円の現金を手にするんです(「ヘッヘッへ」と女性の笑い)。これで何も実績もない。経験もない。何かしたわけでもない。これで堂々と日本を変えますよ、私に託してくださいと。だれがお前に託すんだ! とみなさんそう言います。わかってます。それはもう維新の党の代表として大変申し訳ありません。
 これからね、維新の党のメンバー、しっかり教育はしていきます。今回の選挙は、維新の党で日本を変えるとか、そういう話じゃないんです。国民のみなさんが、意思表示をしないと、自民党、公明党に対して、やっぱり国民の声としてまずはお前らちゃんと襟を正せよということをいわないと、自民党公明党これから堂々とこれからいいますよ。国民のみなさんに全て支持されました。われわれが国会議員の給料下げるとは一言もいっていませんと。
 〔…中略…〕
 せめて大阪には緑色の維新の党のマークが一つでも二つでもつくようにしてもらって、僕らがなにかしたいとか、僕らになにかさせてくださいということではありません。国民の意思表示としてね。永田町お前らデタラメじゃないかという声を示すためにもね。維新の党にどうか票を集めてもらいたい。
 〔…中略…〕
 (その後、年金話、原発話、公務員人件費カット、教育話に言及したが、公示日に語っていた商品券バラマキ策には、もはや全く言及せず)
 年間3兆円のお金があれば大学までの教育費が完全無償の国ができます。
 維新の党、今回の選挙では、いまいったことを全部実現できませんが、次の次、もう一回チャンスを与えていただいたら、教育大国日本をつくれるようになんとか努力します。年間25兆円の公務員の給料、20%抑制すれば5兆円が出てきます。そのうちの3兆円を教育費にぶち込んで、大学卒業するまで教育費完全無償の国をみなさん、いっしょにつくろうではありませんか。
 〔…後略…〕
(了)

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