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憂国太郎 · @yukokutaro

23rd Sep 2014 from TwitLonger

北海道議会「アイヌの認定についての質疑」


北海道議会平成21年第1回予算特別委員会第2分科会(3月24日-03号)より。全会議録は、北海道議会のウェブサイトで閲覧できます。ここでは、アイヌ認定についてのやりとりだけを抽出しています。

◆(小野寺秀委員)(前略)
次に、アイヌ人の認定についてお伺いしますが、アイヌの方々は補助制度の対象ということで、厳密に認定をしなければならないというふうに思いますが、どういうふうに認定をされているのか、お聞かせください。

◎(岡田環境生活部次長)アイヌの人たちの認定方法についてでございますが、社団法人北海道ウタリ協会の会員規則におきましては、北海道に在住し、1といたしまして、アイヌの血を引き、なおかつアイヌ民族であるとの自発的意志を持つ者、2として、アイヌの血を引かないが、アイヌの家庭でアイヌとして育てられ、アイヌ民族であるとの自発的意志を持つ者、3として、これらの者と婚姻関係にある者とされておりまして、このうち、2と3につきましては、理事会の決議を経て、理事長の承認を得た者とされているところでございます。
道といたしましては、北海道ウタリ協会の会員資格の考え方を基本に、補助制度などの対象者としているところでございます。

◆(小野寺秀委員)この補助制度の対象者についてですけれども、それぞれ、1、2、3、何人ずつかをお教え願えますか。

◎(長谷川総務課参事)北海道ウタリ協会の会員についてでありますが、これは、会則の中で決めていらっしゃることであり、私どもとしては確認しておりません。以上です。

◆(小野寺秀委員)確認していないといっても、補助制度の対象者ですよ。この方たちに税金を使うのに、それぞれ、どのカテゴリーに入るのかがわからないというふうにおっしゃるのなら、おっしゃるで結構ですが、多分、2、3については、理事会の決議として諮っているはずですし、道のウタリ協会の事務局長は道の職員がずっと派遣されているので、ここは知らないということにならないと思いますが、いかがですか。

◎(岡田環境生活部次長)アイヌの人たちの認定についてでございますが、その認定に当たりましては、血のつながりと、アイヌとしての帰属意識が基本となるという北海道ウタリ協会の考え方を尊重しているところでございます。

◆(小野寺秀委員)答えていないのですけれども、では、それぞれ、理事会の決議を経て、補助制度の対象となった者がどれぐらいいるのか、教えてください。
というのは、2と3については、アイヌの血を引かないがというのが2で、3は、これらの者と婚姻関係にある者ということで、すなわち、アイヌの方ではなくてもウタリ協会に入れる。道民からすれば、この方に補助制度を使うというのは慎重にやるべきだと。だから、この人数だけでも教えてください。

◎(長谷川総務課参事)ウタリ協会の会員についてでありますが、これは、ウタリ協会の会員規則に基づき、判断、決定していることでありますので、私どもとしては承知しておりません。以上であります。

(略)

◆(小野寺秀委員)(前略)
道民の税金を使って、ウタリ協会の事務局長に出していたのですよ。だけれども、ウタリ協会の内部のことはわからないと、そんなことで本当に済むと思ったら大間違いです。
次の質問に行きますけれども、今までのアイヌの方たちの認定というのは、本当にアイヌなのかどうなのか、しっかりと把握できていない、しかも、皆さんがおっしゃったように、この内訳すらわからないというような状況で、本当に問題がないとお考えでしょうか、お聞かせ願います。

◎(岡田環境生活部次長)アイヌの人たちの認定についてでございますけれども、先ほどもお答えしましたとおり、その認定に当たりましては、血のつながりと、アイヌとしての帰属意識が基本となるという北海道ウタリ協会の考え方を尊重しているところでございます。

(略)

◆(小野寺秀委員)あと、私が確認をしたいこととして、アイヌ人の認定ということで、個人的、恣意的な判断が入ってしまう可能性があるということは非常に危険であると思っております。私はアイヌだと手を挙げて、その地域の支部長さんが、間違いないと判こを押した段階で、ウタリ協会の会員になれるというのは、非常に悪意を持った方が入ってくる可能性も十分にある、そこら辺は、道としてもしっかりと監視をしていくべきであるというふうに考えておりますが、今後どのようにされるのか、お伺いします。

◎(高井環境生活部長)今後のアイヌ人の認定についてでありますが、補助制度などの対象となる者に関し、ただいま御指摘いただいたような疑義が持たれることのないように、今後、認定に際しましては、道として、審査基準の厳格化を図るため、チェック機能を高めるとともに、北海道ウタリ協会に対しましても、厳格な審査を適正に行うよう、指導してまいりたいと考えております。

◆(小野寺秀委員)本当に可能なのでしょうか。グレーなことに関しても、すべてウタリ協会任せということで、道は、問題の認識もしっかりとされておりません。(略)
この団体が補助事業の対象者を決めているということは、道民、納税者のお金の使い道を決めるということですから、非常に重要なことです。この点を確認されているのかどうか、お聞かせください。

◎(長谷川総務課参事)北海道ウタリ協会における調査についてでございますが、調査結果については出ていないと聞いているところであります。
以上です。

(略)

◆(小野寺秀委員)ウタリ協会の何人もの役員の方が、この羅臼支部会員の増加はおかしいだろうということで、理事会でも問題になっていて、調査しなければならないと。税金を使う補助事業の対象者を決めるのですから、これは当然です。
その組織自体で調査もできないというような組織に、ウタリ協会会員の認定の権限をすべて与えても、何も問題がないというふうに道として本当にお考えになりますでしょうか、見解を聞かせてください。

◎(高井環境生活部長)アイヌ人の認定のあり方についてでありますが、先ほどもお答えいたしましたが、道としても、そうしたことについてチェック機能を高めるとともに、ウタリ協会に対しても、厳格な審査について、あわせて強く指導してまいりたいと思っております。

◆(小野寺秀委員)いや、道の認識をお聞かせ願えますか。

◎(高井環境生活部長)これまで北海道ウタリ協会の判断を尊重してきたということを答弁させていただきましたが、それだけではなくて、道としてもチェック機能を高めてまいりたいというふうに思っております。

◆(小野寺秀委員)そうではなくて、この団体に、補助事業の対象となる人を決める権限を与えて何ら問題はないと本当にお考えなのかどうなのか、見解を伺っているのです。

◎(高井環境生活部長)これまで御指摘いただいたような、ウタリ協会に対する疑義に対して、今後は持たれないように、補助制度を活用する団体にふさわしい団体であることを確認しながら、道として対応してまいりたいと思っております。

◆(小野寺秀委員)私は、ウタリ協会がけしからぬと言っているわけではなくて、ウタリ協会をしっかりと管理するというか、意見具申をする皆さんがだらしないというふうに言っているわけでございます。
実際に、ウタリ協会の方に、これだけの人数がふえたのだったら、しっかりと調査するようにというふうに言えたはずですし、道もしっかりと調査をする必要があったというふうに思います。
ウタリ協会は、もし税金を使うのだとしたら、会員がふえようが減ろうが、痛くもかゆくもないわけで、税金を使う痛みというのは道の皆さんに持っていただきたい。その意識がないということで質問をしているわけでございます。本当に、しっかりと税金が使われるような認定の方法にできるのかどうか、お伺いします。

◎(高井環境生活部長)そのようにしてまいりたいと思っております。

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