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寒さ · @1gho

31st Aug 2014 from TwitLonger

「機龍警察 自爆条項を読んで」


「機龍警察 自爆条項を読んで」 2年204863くみ いちごう

 僕は今年のなつ休みに「機龍警察 自爆条項」という本を読みました。
 この本は「き甲兵そう」というぐん用のロボット(みたいなやつ)がはやっている少し未来の日本で、「やとわれよう兵」たちが「りゅうき兵(ドラグーン)」という凄いパワードスーツを着たけい事になって悪いやつらをぶっ飛ばすけい察になる本の二冊目で、今回は「ライザ・ラードナー」というアイルランド人のけい事と「りゅうき兵」をたん当する鈴石緑技術主任のお話になります。
 ものがたりは大黒ふ頭にき甲兵そうが「みつゆ」されたことがきっかけでたくさんのけい察官が殺され、そこから日本におとずれるイギリス高官がアイルランドのテロリスト団体「IRF」に暗殺されそうになっていることがわかり、ライザたち「けい視庁特そう部」がそう査にのり出します。
 そう査の中でライザが昔IRFの殺しやだったことがわかり、彼女が昔すんでいたアイルランドの話になってなんでライザがテロリストをやっていたかがわかります。
 僕はテロリストをするくらいだからライザもすごく「にくしみ」や「怒り」を持っている人なのかな?と思っていましたが、実さいは違った。
 ライザの家はびんぼうで、お父さんもお母さんもいつも疲れている感じで家ぞく中もあまり良くありません。妹のミリーとはなかよしだけど、彼女は昔のじけんがきっかけで声を出せないのです。ライザは学校でもあまりうまくいかず、ただミリーのピアノの練習だけが彼女の楽しみですが、ある日「鉄路」という本と出会ったことがきっかけで、テロリストのえらい人のキリアン・クインという悪いやつがやってきて、色々あってライザのお父さんが死んで、ライザもIRFに入ることになってしまう。
 僕はすごくびっくりした。なぜならライザは別にテロへの強い思いがあったわけではなく、ただ人よりも「殺人の才のう」があったからキリアンにつかまってしまい、やめればいいのに、ライザは人よりも人の気持ちにびんかんなのに「口べた」だったから色んな物事に対してかかえていた「もやもやした気持ち」をだれにも話すことが出来ず、だからだれも彼女を止めることができないのです。
 だからライザはテロリストになってしまい、たくさんの人を殺してしまい、最後には爆だんテロで緑の家ぞくと、そして妹のミリーまでも自らの手で殺してしまう。
 それからライザはIRFから逃げ出して日本のけい察になって、それでも「自分はばつを受けなければいけない」というつらい気持ちを抱えてたたかうことになります。
 ライザはたしかにもっとよく考えたり家ぞくや友だちに相だんするべきだったと思うけど、でも色々なことが重なってのことだから全部が全部ライザのせいともいえないし、とてもかわいそうだと思うけど、うーん、どうすればよかったのかなぁ。
 お話の真ん中でライザは昔の家ぞくのことを思い出して、昔はあんなにいやだった家ぞくの団らんが「かけがえのない幸せ」だったことに気がついて、それと「自分は死ななければいけない」が合わさって、いよいよ良くない気持ちになる。
 でも自分の殺した緑のお父さんが書いた「車窓」という本がきっかけで、少し前向きになる。
「鉄路」は人を傷つけ、うちのめすような気持ちで書かれた本ですが、反対に「車窓」は緑のお父さんが旅先で出会った人とのことが書かれたやさしい本です。
 その本がライザの中にあった冷たいきもちをとかして、色んなことにきょう味を持とうとします。
 そんなライザを見て、緑は家ぞくをライザから殺されたので彼女をにくんでいましたが、事じょうを知ってだんだんふく雑な気持ちになってきます。
 だんだん二人はおたがいを「失った家ぞく」と重ねはじめて、たぶんこの人たち(とくに緑は)同性愛者だと思う。
 そして緑はライザに「とく別な人間が他の人には出来ないことをしないで死をえらぶのはひきょうだ」と言って、ライザは自分の人生と向き合うことを決めます。
 今までどうしようもないいやな人生だと思っていた自分の人生を自分のものにすることを決めたから、ライザはキリアンと戦うとき、キリアンが人じちにした女の子を助けるために、彼女はミリーとの会話に使っていた「手話」を使ってピンチをきり抜けられるし、キリアンから奪われた銃もたまが詰まって発しゃできません。
 ここはすごいシーンだなと僕は思って、これまで自分のうん命にほんろうされていたライザが自分の人生とちゃんとつながったから、ミリーとの大事なつながりだった「手話」で、「自分の力」で女の子を助けることが出来たし、今までかん心なところでつまってライザをこまらせていた「あく運」がライザ自身を助けるのです。
 昔あったしっぱいや嫌なことはもうどうしようもないけど、だけどその続きに自分がいることをみとめられたからライザはキリアンに勝てたし、自分もつらいのに、そんなライザのことをしっかりと考えて、助けてあげた緑もえらいと思った。
 さいごに一ばん大切なこと。わるいことをすると万引き中国人がばくだんの入ったリュックサックをせおってやってきてばくはつして死ぬので、わるいことはしてはだめだなぁ、とぼくは思いました。

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