東海アマ掲示板 NHKの番組「サイエンスZERO」が示したフクイチ原発事故処理の絶望的状況



ごまめのはぎしり@東京

NHKの科学番組「サイエンスZERO」で、はからずも、

政府と東電の情報公開での不誠実さがまた明らかになった。

フクイチ原発の事故処理では、2020年までに溶け落ちた核燃料を回収する予定と公表されている。

しかしサイエンスZEROは、その処理はまだまだ入口にすら近づいていないこを示した。


事故からもう3年以上たったのだから、事故処理は相当進んでいると国民はみんな思っている。

しかしこの番組が紹介したのは、現在2号機内部の調査のためのロボットがあちこちで開発されている段階に過ぎないという事実。


つまり、溶け落ちた燃料を回収するには、原子炉全体を水没させてからしか作業は不可能。

水没させるには、地震が原因の割れ目や隙間を全部ふさいで、水漏れを止める必要がある。

現在、そのような水漏れ箇所が、どこに何か所あるのかさえ、まったく分かっていない!


そこで、大学や企業の研究機関が探査ロボットを開発中。しかし、建屋内部の構造は種々様々。

それぞれに合った機能のロボットが必要になる。

いったい何百種類のロボットを作らなければならないのかすら分かっていない。


水漏れ箇所を探査するロボットの開発でさえ、まだ端緒についたばかり。

それが全部うまく機能して、すべての水漏れ箇所を検出できるかどうかは神のみぞ知る。

今だにそんな状況なのに、2020年までに核燃料を取り出すと世間に公表するなんて・・・無責任きわまりない。

政府と東電のいつものおざなり情報。その場をとりつくろえればよいという考えがミエミエ。

しかもこれは2号機だけの話。他の建屋にはそれぞれ別の問題がある。


すなわち、フクイチ原発の事故処理のメドはまったくたっていない。絶望的とさえいえる。

これで、原発の輸出や再稼働をモクろむなど・・・狂気でしかない。


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< シリーズ 原発事故(12)「廃炉ロボット&#8195;難関調査に挑む!」
NHK Eテレ番組「サイエンスZERO」: 2014年7月13日
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp471.html
廃炉に向けた作業が続く福島第一原発。
放射線量が高いため、頼りになるのは遠隔操縦のロボットだ。
働く環境は、汚染水の中やガレキだらけの床面、入り口が狭小な原子炉格納容器の中などさまざま。
そこで、作業の場所や内容に合わせて多種多様なロボットが開発された。
目標は2020年に溶けた核燃料の取り出しを始めること。
限られた時間の中で、ロボットの作業効率を大幅に上げる縁の下の技術にも注目する。

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