のりこえねっと・辛淑玉共同代表のレイシズム的思考


のりこえねっと・辛淑玉共同代表のかつての発言に関する問題について、本日先に書いているが、非常に重要なことなので再度整理する。

まず、問題となる発言を再度以下に抜粋する。
[辛淑玉発言録]
「それと、「在日」ってのは個性が強いから、絶対にまとまらない。で、日本人っていうのは人と同じことしたがる。安心だから。でも人と同じものじゃないことを今の日本の経済が望んでいるから、「在日」はその個性を活かせば必ず成功する。

具体的にはプランナー、マーケッター、市場を見るとか、プランニングをするとか。アジアの感性をもっているから国際的デザイナーもいいと思う。 専門分野で「神様」がでる確立は高いだろうね。日本人は神様となる人間は少ないけど、宣教師はたくさんいる。だから、日本人の社長の下に韓国人がいると、先ず無理。反対だと、いい会社作れんだこれがまた。指示待ち態勢の人にとって神様は必要だし、それによって責任から逃れられるかね。

アジアの中で思考的なリーダー、方向性を決めるリーダーは韓国がやって、日本が細かい精密機械とかその思考をバックアップする工場群になってだな。そしてそれを補佐するのがほかのアジアの国々。そうすれば、アジアってのは世界の新秩序を創るよ。」
<在日青年会会報「アンニョン」4号より>

私は反差別クラスタではないので、一々他人の発言の言葉じりをとらえ、どうこう言うのは好きではないのだが、”レイシズム”を批判する団体の共同代表がレイシズム的思考に基づく発言をしていたとなると、看過することはできない。

人類の歴史上のレイシズムの具体的な現出としては、欧米による黒人奴隷制度、南米におけるカスタス制度、欧州におけるユダヤ人迫害等があるが、それらの特徴は人種による生物学的決定論、民族による文化的決定論と、それらに基づく人種・民族ごとの階層化であった。

例えば、黒人奴隷制度を正当化する論理としては、宗教的理由づけのほか、”黒人は知能が低い”等の生物学的決定論が用いられ、その論理に基づき、人種・民族による社会の階層化が正当化された。

そして、先にも書いたように、辛が上記で述べてているような、”韓国人>日本人>ほかのアジアの国々”みたいな、文化的決定論と民族による階層化の思考こそ、それらの論理の延長線上にある、より本質的な“レイシズム”である。
”チョン死ね”と言ってるような人は多くの場合、どこの社会にも昔から存在する原始的差別意識に基づき発言しているだけであり、そういう人を本来レイシストとは呼ばない。

私はネトウヨだから、辛のかつての発言を見ても”寝言は寝て言え”と言うだけである。しかし、反レイシズムを掲げる人々は、かつての辛の、より本質的な”レイシズム的思考”に基づく発言を糾弾する義務があるのではないだろうか???




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