区長選挙公開討論会:テーマ4「首長の多選について」

きじ「首長は権力が集中するのでそれを制限する条例があるべき。独裁のおそれもあるし、マンネリやしがらみが出てくるといった問題がある。選挙があると言うものの現職が強いと言う現実がある。自ら提案した条例を自ら削除を提案して4期目に出るという考えには全く賛同できない。削除は必要な手続きに違反していると考えている。多選制限は憲法違反との見解もあるが、立候補の自由は年齢制限などもあり公共の福祉の観点から全く制限できないものではない。自粛ではなく禁止条例もあり得ると考えている」

宮本「多選の定義は難しい。住民の民主主義を信頼するのが基本。しかし、自分で提案したことを自分でなくしてしまうのは問題。不信感を招いたことにも責任がある」

田中「自分が提案したと言っても妥当でないと考えるようになったのであれば是正をするのが当然。12年区長をやった間に23区で2件の汚職が起きたがそれぞれ1期目と2期目の人だった。多選の区長でも成果を上げている人もいる。継続と言う選択肢をあらかじめ排除してはいけないと考えるようになった」

きじ「田中さんは区長になる前に区の行革担当課長をやっていて多選の弊害を感じていたからこそ多選制限が必要と主張されていたのだと思うが、その時の多選の弊害とはどういったものだったのか」

田中「かつては革新区政で人件費の割合が30%台半ばと23区で1番高かった。バブルが崩壊して基金を取り崩してやりくりする中で基金が底をつき、一時は夕張に続くのではとまで言われた。前区長は4期16年勤めたが、その2期目あたりでバブル崩壊が起きたにも関わらず、それまで区長を支えてきた職員や政党の勢力があったために、これまでやってきたことを変えられなかった。これが多選の弊害だと感じた」

宮本「12年前に1年近くかけて11回も審議会をして区民参加しながら決めた条例を4選出馬直前にあっさり削除してしまった、その総括も釈明も区民に明らかにされていない。道半ばと言うが区政は50年100年と続く。その意味では全てが道半ばであるはず。後継者を育てることこそが使命だったのではないか」

田中「12年前に審議会を開いて決めたのは基本構想のこと。その中で多選自粛が議論されていた訳ではない。自分の政治信条に基づいて提案した。自分の政治信条で言えば、今は期数によって制限することは妥当ではないと考えている」

司会「では田中さんはいつまでやるのか」

田中「大事なことが終わるのが困る。まちづくりをやめてしまえと言うのが困る。現実的で説得力のある政策のない人物が区長になっては困る。」

宮本「それは区長の勝手な考え方。不満を持っている区民も大勢いる」

きじ「私は再開発を止めるとは言っていない。私が使いやすい中野駅(中野区)にしていく」

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