区長選挙公開討論会:テーマ2「空き家対策について(学生団体のプレゼンとそれを受けての質疑応答)」

(学生団体からの提案)
中野区内でも空き家が増え、まわりに迷惑がかかったりしている。そこで、下記のような取組みを提案する。
提案1
行政にある程度の権限を与える空き家の適正管理条例を制定する
提案2
区内の大学と連携して空き家への学生の居住事業を行う
横須賀市に先行事例あり。横須賀では1万円で学生が住める
地域とのつながりも出来る
提案3
空き家アドバイザー制度を創設する
不動産会社を登録し、相談しやすい体制を整える

(学生のプレゼンを受けての候補予定者コメント)
宮本「アイディアは素晴らしいが、個人の財産権がネックになる。所有者はどこかにいる。
所有者がはっきりしていれば上手くプランが活かせると思う。問題意識は持っている」

田中「いい提案。個人の財産権をどう守り、どう所有者を特定していくか。管理は所有者の責任なので、所有者にも負担をしていただかないといけない」

きじ「調べて考えたことをもう少し聞かせてほしかった。適正管理条例にどういう仕掛けがあったら上手くいくのか。所有者が分からない、分かっても言うことを聞いてくれないなら仕方ないという話ではないと思う。学生が空き家に住むと言うのは勇気がいるのではないかとも感じた。一軒家に住むことによる負担を学生がどう考えるのか教えてほしい」

学生
「区が登記簿を見られて、所有者を特定できるようにする」
「国でも立法が進んでいる。租税台帳の開示によって所有者の特定を考えている。これが出来れば自治体でも対応できるのではないかと思う。しかし、いつできるのか分からないので、立法を待つのではなく区の条例で対応するべき」
「確かに学生が1人で空き家に住むのは抵抗があるかもしれないが、シェアハウスとして活用することも考えられると思う」

田中「個人の権利の制限を条例でやると言うのはなかなか難しい。長妻さんに聞いたらもうすぐ出来ると言っていたので、そんなに時間はかからないのでは。質問だが、学生の家賃1万円という金額の根拠は、どこから出ているのか」

きじ「所有者が特定できた場合、その先の障害はないのか。空き家にも色々なケースがあるが、周囲に迷惑がかかっているのであればそれは地域の問題であって、法律云々ではないと思う」

宮本「空き家対策に公共性があれば、公共の福祉ということで個人の権利を制限することもできると思う」

学生「田中さんからの質問に対する回答。一軒の空き家に対して1万円ではなく、1人について1万円。8万円の家賃の家に3人が住む場合、1人1万円×3で3万円が学生負担で、残りの5万円を区が負担することになる」

学生「きじさんからの質問に対する回答。所有者を特定した後の課題。有効活用できる空き家と危険な空き家は全く別物として考えるべきである。危険な空き家は審議会などを作って第3者の目線を入れて対応するべき」

きじ「有効活用には関心がある。空き家だけでなく1人暮らし高齢者の家も含めて考えられるかもしれないと聞いていて思った。一軒家に住むと地域とのつながりも生まれやすい。若いうちにそうした経験をすることも大切なこと」

宮本「審議会を作って答申を貰って、提案の実現を考えていきたい」

田中「評価できる提案をだと思っている。何らかの形で活かしていきたいし、その過程でもっと学生の意見も聞きたい。所有者の逃げ得になってもいけないので、所有者の負担と言うのも考えなくてはいけない」

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