衛藤晟一首相補佐官のユーチューブ動画「約束を果たした総理の靖国参拝」での米政府批判等の発言起こし(2014年2月19日=J ※赤旗政治記者による仮起こしです。聞き間違え、入力・変換間違えなどがあるかもしれません。あくまでもご参考まで)

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 昨年の12月26日、安倍政権がスタートしてちょうど1周年になりますが、その日に安倍総理は靖国神社に参拝しました。
 あれから1カ月ちょっとですが、まあ、マスコミ、いろんなとろですねえ、いろんなことが言われてきました。えー、いままで私もノーコメントできたんですが、ちょっと、えー、まあ、私なりのですね、経過報告をさせていただければなあというふうに思っています。
 えー、安倍総理は、就任して以来ですねえ、やっぱりどこかで靖国神社にお参りしたいっていう意欲がありました。それは、えー、一昨年の衆議院選挙、そして昨年の参議院選挙のなかで、えー、ずっとですねえ、お参りできなかったことは痛恨の極みだと言って…言い続けていましたから、これはもう一種の公約になっています。そしてまた、靖国神社にお参りするということは、まあ、いろんな国はしりませんけれど、普通の国、自由主義国においては、えー、トップがお参りするっていうのは当たり前のことです。国のために、亡くなった方々のところにですね、慰霊申し上げる、そして改めて平和を祈念するっていうのはですねえ、まあ、ある意味で私は責任でもあるんじゃないかと思うぐらい当たり前のことだと思っています。
 えー、そういうなかで、総理は、その二つの思いの中でですね、えー、いつごろかっていう具合に、(参拝の)時期を探していたというふうに思います。そんななかで、ちょうど私も(2013年)11月の20日からアメリカに行くチャンスがありましたので、そこでもいろんな方ともお話をしてきました。えー、まあ、9組のですねえ、まあ、新聞に出ていますから、えー、ラッセル(国務次官補)さんをはじめですねえ、9組の方々とのですねえ、アーミテージ(元米国務副長官)さんやいろんな方々と話をしてきました。
 それは、総理はいずれ、お参りをすると思いますよと、そのことについて、ぜひ理解をお願いしたいですね、えー、まあ、私が思うところ、総理は必ずお参りするでしょうから、ぜひ理解してくださいよということで、みなさん方とお話をしてきました。
 まあ、いちいち誰がなんと言ったかっていうことは、もう…ってなペーパーがありますけども、えー、ちょっと申し上げませんがですねえ、まあ、総じて言えることは、えー、総理が純粋な気持ちで、えー、靖国神社をお参りするということについては理解ができますと。しかし、ちょっといま、中国、韓国がいろいろ言うと、えー、大変ですねと。だから、えー、慎重にやってくださいねっていうのが、まあ、全体的な、えー、空気だったというように思います。
 しかし、そのなかで、どの時期がいいのかと。まあ、あのー、総理の任期は3年ですからですね、一昨年の9月16日に自民党の総裁になりましたから、それから(足かけ)3年ということになります。えー、そうしますと、まあ、そういうなかでいつがいいのかなと、1年がもう過ぎていましたからですねえ、そのなかで私どもは、安倍政権になって以来ですねえ、とにかく、えー、鳩山(由紀夫)さんの(とき)から、民主党政権のときに崩したですねえ、日米関係の修復ということにはですね、非常に大きな力を割いてきました。えー、まあ、ご承知のとおり、えー、普天間の移転の問題でですねえ、あれだけ日米間で約束してたにもかかわらず、軽くね、鳩山さんは、いわば、県外(移転)がいいっていうことを言ったんですね。沖縄の方は喜びましたよ。ぬか喜びさせてですねえ、そしてすぐそのあとにですねえ、やっぱり、抑止力として有効だと。だからやっぱり普天間しかない…というようなことになったもんですからですねえ、まあ、沖縄の方々の怒りっていうのは、もっともだと思うんですけれどですね、そんななかで、日米関係も非常にいろんなところでですねえ、えー、信頼関係を失っていました。
 当初アメリカはですねえ、民主党政権に対して、期待があったと思いますね。あったけれども、見事に裏切られた民主党政権であっただけに、安倍政権としてはですね、懸命に日米同盟の関係をですね、復活させるということに非常に大きな力を注いできました。
 そんななか、昨年のですね、えー、一昨年から続いた例の、その尖閣の問題も起こりました。昨年の夏に、アメリカもですね、夏までにはやっと、アメリカも、やっぱり尖閣は日米安保の対象内ですよって…それでもなかなか、そのー、中国のいろんな動きがやまりませんでしたのでですね、やっぱりちょっと中国のやっていることはひどいんじゃないのかという具合に発言をするようになったときに、私は、これで何があっても中国は、尖閣を武力攻撃をすることはできないという具合に、一つは……(聴取不能)ました。
 そして、さらに、えー、ま、この尖閣の問題に端を発してですねえ、中国はいろんな形で、いわゆるこのことを口実にして、日本に対していろんなことをやってきました。えー、日本にきて漁船長がね、海上保安庁の船にぶつけてですね、それで、そのー、日本は、えー、処分もしないまま解放したにもかかわらずですねえ、えー、ま、レアメタル輸出しないとかですねえ、あるいはフジタ工業の社員を不当拘束するとかですね、いろんな経済的なプレッシャーをかけるとかですね、あるいは、もともと日本のものであるにもかかわらず、この尖閣列島を野田政権、民主党政権のときに国有化した。それを口実にして、バンバンですねえ、日本には旅行に行かせないとかですねえ、あるいは日本の商店に焼き討ちをやるとかですねえ、それをむしろあおるような立場で進めてきたけどですねえ、そういう状況のなかで、中国に対する経済的な影響も極めて大きくなってきた。むしろ中国のほうは、これ以上激しくやれば、経済的にマイナスという状況が出てきた。しかも、もっと反日運動を盛り上げるとですね、それがぐるっと回って、中国の政府批判につながるっていうことがはっきりしてきた…という状況が起こっていたと思いますね。
 そういうなかで、どのころが一番いいんだろうかなと思って、いずれ行くかもしれないから、アメリカに理解をしてもらいたい…そして日本に帰った日です。防空識別圏の中国の一方的な発表がありました。このときにですねえ、私は、中国に対していくらですね、ずっと日本が抑制的に努力をしてもですねえ、この膨張政策はやまることはないと、この20年近くの間にですねえ、中国がこの膨張政策を続けてきたけどですねえ、やまることはない…もうこれ以上抑制的にですね、いろいろやったことのほうが、むしろ日本にとってよくないという判断をすべきだというふうに私は思いましたね。だから、あの防空識別圏、まあ、小泉総理も言っていますけれども、自分が靖国神社に行って、あとの総理がいかな…なかったけども、日中関係は少しでもよくなったんですかと。結局、その挙げ句の果てが、尖閣であったし、それから防空識別圏だったんですねえ。だから、えー、もうぎりぎりの中でのやっぱり、安倍総理の決断がそういう中であったんではないのかと思います。
 ですから、えー、私は、えー、12月の最初の段階で、アメリカ大使館にもですね、改めて行って、えー、総理がはっきり言われていることは、日米関係を大事にしながらですね…してますから、アメリカにもちゃんと通告しますよ、知らせますよ…しかし、今度、あとは私の推測ですが、いずれ総理は決断をされるでしょうと。行くのが、まず当たり前だし、しかも総理はそれをずっと言われてきたわけだから、そのときにはですね、できれば、賛意を表明してもらいたいけれどもですね、それは無理であれば、反対はしないでもらいたいですねということを伝えました。首席公使からは、慎重にという言葉が返ってきたんですね。
 それと、まあ、いま総理が産経新聞に、総理のことで載っていますが、バイデン副大統領にもですね、その辺のことをちゃんと伝えているんですからですね、そういうなかでの一番いい時期を決断されたというように思っています。
 ですから、アメリカはディサポインテッド、ね、言ったことに対して、むしろ、われわれのほうはディサポインテッドなんですね、ええ。アメリカは、極めて同盟関係の国を、日本をですねえ、なんでこんなに大事にしないのかね。それから、アメリカが…、やっぱりそういうなかで、ちゃんと中国にモノを言えないようになりなりつつあると…ですねえ、ええ。あのディサポインテッドというのは、誰に対して言ったか。日本に対してと思うかも知れませんけれども、それは違いますよね。あきらかに、中国に向けて、われわれは、実は、あ…あの、ディサポイントしているんだと。あの言葉は中国に対する言い訳としてですね、えー、アメリカは言ったにしか過ぎないという具合に理解をいたしています。
 ですから、日本は、この安倍総理の、えー、靖国参拝についてですね、えー…、単なるサプライズでやったんではなくしてですね、やっぱり官邸のなかでもちゃんと、まあ、意見を固めたのかですね、総理がやるっていうことについてですね、みんなで協力してくれと、あるいは外務省に対しても協力してくれという具合にですねえ、日本外交のなかではですね、珍しくちゃんと意思表示をしたときだと思いますし、ですから、この、えー、靖国参拝以降ですね、諸外国でもいくつかの動きがありましたけども、日本は積極的に外務省はですね、ちゃんとこういう理由で、それは総理があの靖国参拝をしたときに言ったですねえ、国のために亡くなった方々(を)、国の代表として、リーダーとしてですねえ、慰霊を申し上げる、そして改めて平和を祈念する、不戦の誓いをするというのは当たり前でしょうと。そういう気持ちで、純粋な気持ちで言って(行って?)いるんですよって。別に、このことで中国や韓国に対してですね、いろんなことをやっているわけじゃあまったくありませんよと。そしてまあ、言われる…これはまあ紙に書いていませんが、A級戦犯の問題も、もうすでにこれは、国のために公務死したから、処刑されて亡くなったからですねえ、この、まつられるようになったわけででですね。この方々を英雄としてまつっているんじゃありません。200…明治維新以来246万人のですね、大勢の国のために亡くなった方々と同じ列においてですね、全部おまつりをしている、そして慰霊をしているということですね。ホンの何人かの方がいるからね、ここに参らないなんていう理由にはまったくならないんですねえ。これは、今回の靖国神社のですね…に総理の参拝の、えー、私の見解です。
 ですから、いろいろ考えてもですね、総理はどっちにしても3年以内にお参りしたかったわけですからですね、そんなかで、まあ、外交化しないということですから。しかし、それでも、かの国で外交化するところがありますからですねえ、えー、そのリスクを最小に抑えようと思って、懸命に考えた結果ではないのかなと思っています。
 えー、総理の決断、外交的な努力もずーっと続けてきましたからですねえ、私はこの決断について敬意を表する次第です。
 (おわり)

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