2013/10/17

「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」が
2013/10/15に武雄市教育委員会に公開質問状を出した件。
佐賀新聞のサイトは、最初の記事のタイトルでは「市民の会」を使っていたが、
その直後に「民間委託反対派」という表現に変えた記事を別途リリース。
なぜ誤解を生むような表現に変えたのか、佐賀新聞に問い合わせてみた。

なお、佐賀新聞の紙面の見出しでは「民間委託反対派」という表現が使われていた。
（版によって違う可能性もあるが、そこまでは未確認。）


■■■■■■ メール送信先 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


佐賀新聞ニュース／The Saga Shimbun :お問い合わせ
https://www.saga-s.co.jp/toiawase.html


■■■■■■ 佐賀新聞宛に送ったメール ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

2013/10/17（木） 12:15頃


佐賀新聞社の武雄市関連の報道姿勢についての意見・質問等


以下の２つの記事について、意見と質問と要望です。
ご回答いただけることを強く望みます。

　　●記事１
　　　　武雄市図書館　市民の会が公開質問状 （2013/10/16）
　　　　http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2565384.article.html

　　●記事２
　　　　民間委託反対派が公開質問状　武雄市図書館 （2013/10/16）
　　　　http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2565405.article.html

順番的には記事１が出た後に記事２が配信されたことになります。
２つの記事の違いは、以下の２つであり、記事本文は同一です。

　　差異１．記事１のタイトルは「市民の会」となっているが、
　　　　　　　記事２では「民間委託反対派」となっている。

　　差異２．記事１には写真もついているが、
　　　　　　　記事２では写真が無い。

まず最初に質問です。

　　■質問１．
　　　　一度は
　　　　　　　「武雄市図書館　市民の会が公開質問状」
　　　　というタイトルで写真つきの記事を配信しておきながら、
　　　　その後すぐに、「市民の会」を、わざわざ「民間委託反対派」という
　　　　不適切な表現に置き換え、写真まで削って、最初よりも劣化した記事を
　　　　別途配信した経緯や理由を具体的かつ明確に教えて下さい。


公開質問状を出した「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」は、
確かにCCC社への委託によって発生している問題に懸念を示しておりますが、
基本的には市民のための図書館を目指して勉強会などを行っている団体です。
それは取材を続けてこられた佐賀新聞社もよくご存知のはずです。
また、公開質問状の内容も、「委託反対」ではなく、
武雄市図書館の各種問題点を指摘する内容になっています。

それにも関わらず、一度は「市民の会」とした表現を
「民間委託反対派」という、先入観や誤解を生みやすい言葉に置き換え、
写真まで削って再配信したというのは、表現能力の欠如で済む話でもなく、
悪意あっての仕業のように思えます。

別件になりますが、10/1に起きたJAPANsg（旧FB良品）の
債務保証に関する武雄市への住民訴訟について、
佐賀新聞は、一切報道しませんでした。

また、今年4月には、佐賀新聞社の中尾社長と武雄市の樋渡啓祐市長が
懇談の機会を持ち、「極めて不自然な和解」をしたこともわかっています。

住民訴訟についての沈黙、中尾社長と樋渡市長との不自然な和解、
そして今回の「民間委託反対派」という不自然なレッテル貼り。
ツイッターなどでは、

　　「佐賀新聞社は、武雄市や樋渡市長にとって
　　　不都合な報道をするのを避けるようになったのではないか。」

　　「佐賀新聞社は樋渡市長の度重なる言いがかりに屈し、
　　　なるべく市長を刺激しないよう、萎縮してしまっているのではないか。」

　　「"市民の会"という言葉をわざわざ"民間委託反対派"に書き換えたのも、
　　　樋渡市長から、"市民の多くが反対しているように見えかねないから
　　　今後はその表現はやめろ"といった要請があったからではないか。」

　　「佐賀新聞社は、政治的中立性や地域メディアの誇りも放棄したのではないか。」

という声が上がっておりますし、私もそう考えて、この状況を強く懸念しています。

以上を踏まえ、要望です。

　■要望１
　　　上の質問１に、具体的かつ明確にご回答下さい。

　■要望２
　　　記事を読む方に先入観無しで内容を見ていただくためにも、
　　　今後は「民間委託反対派」という表現は使わず、
　　　「市民の会」「市民団体」などの表現を使っていただきたく思います。

　■要望３
　　　樋渡市長は独裁に通じる姿勢をもって市民を欺き、
　　　説明責任を放棄し、場合によっては圧力までかけて、
　　　おかしな情報宣伝ばかり行っていると考えています。
　　　この上、佐賀新聞社の公平な報道姿勢が失われてしまっては、
　　　樋渡市政の暴走を防ぐ力は著しく失われてしまい、
　　　佐賀県や日本は間違いなく悪い方向に進んでしまうと考えています。
　　　どうか地域メディアの誇りを持って政治的中立性を保ち、
　　　適切な報道や検証などを行っていって下さい。


以上となります。
何卒ご対応のほど、よろしくお願い申し上げます。


■■■■■■ 佐賀新聞からの返信 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

2013/10/17（木） 13:30頃


●●様

お問い合わせありがとうございます。
質問に対して以下の様にお答えします。

武雄市図書館の記事は、弊社も関心を持って報道しており、
異なる担当者が別々に作業していたため、同じ内容の
記事で見出しの異なるものがアップされていました。

「民間委託反対派～」の見出しは紙面見出しから
忠実に取っています。

ひとつめの記事がサイト内に現存していることから、
削除して差し換えたわけではございません。

なお、サイト上に同じ内容の記事が２つ残っているため
２番目の記事については削除いたします。

ご指摘ありがとうございました。

佐賀新聞社編集局メディア戦略部


■■■■■■ 現状 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


１．削除するという「２番目の記事」とは、

　　　　●記事２
　　　　　　民間委託反対派が公開質問状　武雄市図書館 （2013/10/16）
　　　　　　http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2565405.article.html

　　のことを指していると思うが、2013/10/17 20:25時点では残っている。
　　47News等にも配信してしまっているので消すに消せないか、
　　消すのに時間がかかるのかもしれない。放置されるかもしれない。
　　今後削除されるのかどうかはわからない。

２．「民間委託反対派」というタイトルは紙面のものからとったとのことなので、
　　紙面担当に対して、同様の要望を出すべきだと考える。
　　（まだ出してないっていうか、色々な人から送ったほうがいいと思う。）
　
　

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