日本共産党綱領草案 (1922年12月ごろ、コミンテルン執行委員会綱領問題委員会日本小委員会)

(中略)

共産党の任務は、現政府に反対する闘争のなかで、一般的な運動をたえず深め、
すべてのスローガンを先鋭化させ、最も重要な陣地を獲得することである。

この最初の、当面の任務が解決されて、従来の同盟者の一部が、
撃破された階級や層の側に移行するにつれて、
日本共産党は、プロレタリアートと農民の階級的諸組織を創設し、強化し、拡大することによって、
またプロレタリアートの武装を促進することによって、革命をいっそう深めるため、
労働者・農民ソヴェトの手に権力を掌握するために、努力しなければならないだろう。

したがって、民主主義的スローガンは、ミカドの政府との闘争において日本共産党が利用する一時的な手段である。
それは、この闘争のなかで現存の政治体制の破壊という当面の任務が達成されしだい、ただちに放棄されるべき手段である。


『資料集 コミンテルンと日本①1919~1928 』 村田陽一 編訳 大月書店 P142

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