toyosshi

とよし · @toyosshi

3rd Jul 2013 from TwitLonger

6/17とくダネ!の放送に関して日薬からフジテレビに抗議文が出されたそうです。


 本年6月17日放送のフジテレビ番組「とくダネ!」において、保険薬局が取り
上げられ、薬剤師の職能が十分に理解されないまま、一方的な取材によって視聴
者に誤解を与えかねない放送が行われました。
 これについて、日薬理事会にて検討の結果、別紙のとおり、株式会社フジテレ
ビジョンの情報制作局長宛に抗議文を送付しましたので、ご報告申し上げます


                            2013年6月28日
株式会社フジテレビジョン
情報制作局長 塚 越 裕 爾 様
公益社団法人 日本薬剤師会
副会長 生出泉太郎(広報担当)


2013年6月17日「とくダネ!」の放映内容に関する抗議文

 2013年6月17日朝、貴局「とくダネ!」において、「医療の常識を疑え! 院外
の薬局増の裏側」が放送されました。保険薬局について放送されたものでしたが、
薬剤師の職能が十分に理解されないまま、一方的な取材によって、視聴者に誤解
を与えかねない放送が行われたことに対して、日本薬剤師会として抗議します。


一、薬剤師による薬剤服用歴管理指導(薬学管理)について

 薬剤師の業務は、処方箋どおりに薬をお出しするだけでなく、処方内容の鑑査、
お薬手帳の確認・記載、患者が自ら購入して服用している一般用医薬品(大衆薬)、
サプリメント等との飲み合わせに問題がないかどうかのチェック等が含まれます。

 医薬分業は、薬剤師がその職能を発揮し、重複投薬や相互作用の防止等、薬の
適正使用と患者の安全確保のために進められてきました。高齢化の進展や薬物治
療の高度化に伴い、適切な情報提供による服薬指導・薬学的管理は、ますます重
要になってきています。

 番組において、薬剤服用歴管理指導料(薬学管理料)の算定要件について取り
上げられ、これを拒否すると負担金が減るとの発言がありましたが、患者が薬剤
師による薬学管理を拒否することに起因して重大な事故や副作用が発生した場合、
患者の命や健康被害に関わる問題となり、医療に従事する立場にある者として到
底看過することはできません。


二、薬剤師による疑義照会について

 疑義照会についても取り上げられましたが、疑義照会は薬剤師法第24条に定め
られた薬剤師の義務です。本会では薬剤師の疑義照会について度々調査を行って
おり、直近の結果では、疑義照会率は3.15% (当該年の発行処方箋の約2,300万枚
に相当)であり、そのうち68.9% (約1,600万枚)で処方が変更されています。疑義
照会は全国の薬局において当然の業務として行われており、先般の放送は事実を
無視したに等しい内容と考えます。


上記につき、貴局の正式の回答を文書にて求めるものです。
以上

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