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31st Jan 2013 from Twitlonger

iPS細胞、脳腫瘍治療に活用模索 浜松医大

静岡新聞Web版@S.,2013/1/31

 浜松医科大(浜松市東区)脳神経外科の難波宏樹教授らが、悪性脳腫瘍の一種「グリオーマ」の新たな治療法として、iPS細胞の活用を検証する実験に取り組んでいる。iPS細胞が、がん細胞を追跡し、腫瘍の周りに集積する機能「遊走能」を持つことに着目した。iPS細胞を治療遺伝子の「運び屋」として活用する方法を検討している。
 グリオーマは脳に水が染み渡るように、腫瘍が脳内に広がる病気。脳の広範囲を摘出しなければならないため、手術では治せない病気とされている。難波教授らは2004年、やはり「遊走能」のある神経幹細胞に、治療遺伝子を運ばせる治療法を動物実験で開発した。
 治療成績も良好だったが、人の脳から神経幹細胞を採取することが困難なため、臨床応用は実現していない。同科では08年、神経幹細胞に代わる「運び屋」としてiPS細胞に着目し始め、11年には動物実験で「遊走能」を実証した。
 神経幹細胞を使った実験では、幹細胞に治療遺伝子を導入し、抗ウイルス剤ガンシクロビル(GCV)を投与すると、治療遺伝子の入った神経幹細胞がGCVを活性化し、周囲の腫瘍を死滅させる「バイスタンダー効果」が見られた。同大ではiPS細胞のバイスタンダー効果についても検証を進めている。
 人の皮膚からも採取できるという簡便さが魅力のiPS細胞。難波教授は「臨床応用を実現させるため、慎重に基礎実験データをそろえたい」と意欲を示す。
http://www.at-s.com/news/detail/474562686.html

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