自民党・安倍晋三総裁のTPPについての考え方（H24.11/15）

https://www.youtube.com/watch?v=-ONfXcGvU5o

動画3分25秒頃からの発言書き起こし

記者　
総裁すいません。今日、朝の日本商工会議所との会合の総裁の発言から波及して、一部報道の中では総裁が「TPPの交渉参加に前向きな姿勢を示した」と報道されていますけれども、今までの総裁のちょっと姿勢とは違うかと思いますが、この点について改めてもう一度お伺いしたいんですが。

安倍総裁
あっ。朝はですね、日本商工会議所とのですね、懇談のなかの挨拶、みなさんはTPPについて私の言いぶりを何回も聞いておられるでしょうから、それと全く変わらなかったという風に、基本的な姿勢がですね、そういうことで恐らく受け止められたんではないのかなと思いますが、「交渉参加に前向き」というのは、これはあくまでもミスリードだったかなあと思います。後で伺ったところによりますと、あそこには経済部の方々もおられて、経済部の方々にとっては私のTPPについての発言というのは、あまり今まで聞いておられなかった。また、バックグラウンド・ブリーフィング的なことも聞いておられなかったので、ま、一部の、全体のコンテキストではなくてですね、一部の発言に対してですね、いわばミスリードをしたのではないのかなと思います。その私の挨拶の中でも述べたようにですね、『例外なき、聖域なき関税撤廃』、これを交渉の条件とする限り、交渉参加については私たちは反対するという姿勢は、これは全く変わってはいません。つまり民主党政権には、そもそもですね、こうした交渉をするという能力がないということを申し上げたわけであります。外交交渉力として、自由民主党は外交交渉力としてあるという考え方を述べたということであります。

記者
総裁、関連しましてですね、19日から行なわれるオバマ大統領と野田総理との会談の中でですね、野田総理がTPP参加意向を伝えるという風にも一部報じられているんですけれども、こういう方針、解散を表明しつつも、こういう方針を表明すること、TPPへの参加を含めて。

安倍総裁
あの、野田総理はですね、今年の年初にですね、TPPについての情報を公開すると。そしてさらに国民的な議論を深めていくと、そうおっしゃった。しかし今に至るまで情報公開というのはほとんどなされていませんね。マスコミの皆さんも恐らく、この情報というのを得ておられないんだろう。野党である私たちにも情報提供がされていません。そして国民的な議論を深めていく努力をですね、そもそも野田さん自体がしていないじゃありませんか。そして急に選挙においてですね、党が混乱する中において、決断力を示そうという風にですね、ただ一点において、中身についてご本人や政党が十分に議論を深めているか、理解を深めているか怪しいなかでですね、いきなり外交の場に持ち込む。つまり外交をですね、選挙のために弄ぶということは、彼らは既にあの鳩山由紀夫さんのですね、「最低でも県外」という発言で学習したのではないのかなあと思いますね。残念ながらそうではなかったということではないかと。それとまあ、彼は既に解散してですね、解散した後に行くという立場でですね、未来に向かって新たなことをいろいろと約束していくことは、政治家としてどうなのかという議論はあるのだと思うんですね。

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