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29th Aug 2012 from Twitlonger

≪浜松市南部清掃工場 情報公開資料確認まとめ≫

資料名称:浜松市南部清掃工場公開公文書⑥ UP先 ⇒ http://db.tt/ChTBYJFc

【所見】
・バグフィルターのろ布の破損が定期検査で見つかっている。すなわち知らぬ間に破れていてばいじんが補足されず周辺環境に放出されていた可能性大

・バグフィルターのろ布の管理状態に問題があり、ばいじんが大気中に漏れることがあり、震災瓦礫を焼却した場合、
 放射性物質や有毒物が大気拡散される恐れが大きく、震災瓦礫の焼却はできないと判断する。
 (現状でも有害物質が大気中に放出されている場合があると考える。)

・仮にバグフィルターで99.9%セシウムが補足できる性能があったとしても、これほど頻繁に破損している現実を知ると
 ごみ焼却工場での震災瓦礫焼却は到底安全とはいえない。実施すべきではない。

・バグフィルターの点検周期が1年に1回なので、最長で1年間、ろ布が破損したまま使用している。
次の点検・交換工事までの1年間、ばいじんが大気放出されている可能性がある。

・バグフィルター以外にそれを入れているケースの本体のマンホールに腐蝕穴明きが頻発している。ここから工場内にばいじん飛散か。

・捕捉したばいじん(=飛灰)を集めるスクリューコンベアも軸受け部から、ダストの漏れがある。ここから汚染物が工場内に漏出している。
 震災瓦礫償却の場合工場内が汚染され危険。

・バグフィルター交換状況の写真からわかるように人が中に入って手作業で交換していることがわかる。
 震災瓦礫焼却のばいじんに高レベルの放射性物質が含まれている事は他の試験焼却の結果から解っている。
 震災瓦礫を燃やした場合、フィルター交換時、作業者は高レベルの放射線を危険性があり、最悪交換できなくなる可能性あり。
 また、ろ布に直接手でふれ、体が接触するので、空間線量で判断するのは適切でなく、ろ布やケースの表面線量を測定するべきと考える。
 
・震災瓦礫焼却の場合バグフィルターで補足されたばいじん(=飛灰)は高濃度の放射性物質が含まれる可能性あり。(主灰は更に高濃度と推測)
 参照→ http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/11/25/1313504_6_1.pdf 
 ※P.5参照 バグフィルターでCs137が取りきれていない証拠もあり。

・改修工事直後の性能はとりあえず確保されている。(その後の稼動状態では上記問題あり)

※・浜松市南部清掃工場の使用するバグフィルターメーカについては問題ないメーカーと考えている。
 ・工作物である以上寿命は有限であり、公開された資料からその長短を述べる事は出来ない。
 ・バグフィルターのろ布について、使用すればいずれ破損するのは常識であり、浜松市の選定したメーカーとその製品が劣るものでは無い。
 ・バグフィルターのろ布の寿命は使用環境によるところが大きいと考える。
 ・ろ布やバグフィルターのケース、スクリューコンベア等破損がたびたび発生しているが、これはメーカーの製品性能が劣るというものではなく、
  その仕様作成者、所有者であり使用者である浜松市の管理の問題であるといえる。根本対策を行わず同じ故障を繰り返しているのは浜松市の
  管理の問題である。
 ・メーカ及びメンテナンス業者は点検により予測される不具合や故障に対し改善を提案しているので健全な業者であるといえる。
 

★印:私のコメント

【問題点】
■発注仕様書 浜松市南部清掃工場改修工事
・P.7
 処理ガス量56,600N㎥/h
 ダスト量 入り口 11.75g/N㎥(乾き)
 出口 0.02g/N㎥(乾き)

★処理ガス量の絶対量は膨大。24時間ほぼ1年連続稼動でこれだけのガスが排出される。
 ダスト量は1年で約1トン排出される計算。

・P.11
 集じん効率 99.8%

★環境省の出している99.9%に満たない数値。

・P.25,26,27
 ろ布取替 1号炉 H11,H18,3号炉 H20 実績

★ろ布破損により交換している記録があり。
 ろ布サンプリングの周期が不定期で不自然。実際は破損していたものを「サンプリング」と称して交換し、
 破損を隠蔽しているのではないかと疑っている。

■1号炉点検報告書より問題点
平成10年度集じん装置点検報告書
・P.34 集塵装置の定期点検表 ・B系統ホッパ マンホール腐蝕孔明きです。
 ホッパ下 スライドシャッター メクラ蓋 全数腐食 取替要です(8個)

★バグフィルターろ布が入っているケースのマンホールに腐蝕孔明きあり。ここから工場内に粉塵が漏れるだろう。
 震災瓦礫は一般ごみとは異なり、鉄を腐蝕性のガスを生成する物質も含まれている。
 焼却時にも孔が開く可能性があり、開いた場合放射性物質、アスベストを含むばいじんが工場内に
 漏れ出し汚染すると推測。
★左上にFAXの日付が印字されていますが、最近のものであり、浜松市では記録を保管していなかった模様。

(P.37 BFメーカー タクマ/日本スピンドルの記載)

平成11年ごみ処理施設定期点検(1号炉B/F)
・P.43 
 点検項目 バグフィルター全般 ろ布 ろ布破損の有無  判定 その他 
 点検結果 ろ布の破れ A系統 6本 B系統 2本 合計8本 

★ろ布の破れが定期検査で見つかっている。いつ破れたか不明。最悪、前回の点検時直後に破損ならば
 1年間、ばいじんが破れ目から煙突にすす抜けになり周辺環境に放出されていた事になる。
 震災瓦礫焼却時に孔が開く可能性は否定できない。開いた場合、放射性物質、アスベストを含むばいじんが大量に
 煙突から大気中に拡散し、周囲は被爆するだろう。

・P.51 ろ布破損箇所(8箇所)H11.9.8

・P.54破損したろ布(A-1,A-10)は磨耗によるものと考えられます。
★震災瓦礫は一般ごみとは異なり、土砂などの磨耗を促進するようなものが多く含まれていると推測。
 磨耗は促進され、破損の危険性は従来よりも大きいと考える。

平成12年度定期点検報告
・P.59  
 点検項目 マンホール   判定 A
 点検結果 ホッパーマンホール腐蝕穴明き有り

 点検項目 ダスト排出装置   判定 A
 点検結果 スクリューコンベアケース腐蝕腐蝕穴明き有り
★スクリューコンベアケース腐蝕穴明きの場合、間違いなくばいじんの工場内への放出があっただろう。
 このように、不安定な設備を使用しているのが焼却工場の実態。

・P.68 平成12年度定期点検報告 腐食指摘多数あり「腐蝕もかなり進行し穴明き箇所も多数確認されて…」
★ケースの腐蝕は常識ということ。排ガス中、ばいじんにはそれだけ腐食性の強い物質が含まれている。
 管理が適切にされているとはとてもいえない。

・P.69
 「大事故につながり・・・」
★大事故につながるような状態での稼動報告。大丈夫か?

平成13年度定期点検報告書
・P.71
 点検項目 マンホール   判定 A
 点検結果 ホッパーマンホール腐蝕穴明き有り
★またもやバグフィルターろ布が入っているケースのマンホールに腐蝕孔明きあり。ここから工場内に粉塵が漏れる。
 震災瓦礫焼却時にも孔が開く可能性があり、開いた場合放射性物質、アスベストを含むばいじんが工場内に
 漏れ出し汚染すると推測。

平成16年度定期点検報告書
・P.118
 点検項目 マンホール   判定 A
 点検結果 ホッパーマンホール腐食、穴あき有り(5箇所)
★こんな焼却工場で何が含まれているかわからない震災瓦礫を燃やすのは危険極まりない。

・点検項目 ダスト排出装置 ⑦軸受け部よりダスト漏れ   判定 A→C
 点検結果 ダストもれ有
★工場内に漏れている実績報告あり。ここで放射性物質を含む震災瓦礫を燃やせばおそらく廃炉。

平成18年度定期点検報告書
・P.153 ろ布 11本交換済み
       入口ダクト 腐食によると考えられる穴あきが見られました。
★ろ布の破れが定期検査で見つかっている。いつ破れたか不明。最悪、前回の点検時直後に破損ならば
 1年間、ばいじんが破れ目から煙突につつ抜けになり周辺環境に放出されていた事になる。
 震災瓦礫焼却時に孔が開く可能性は否定できない。開いた場合、放射性物質、アスベストを含むばいじんが大量に
 煙突から大気中に拡散し、周囲は被爆するだろう。

・P.163 ろ布配置図 損傷が見られ交換したろ布(11本)

・P.167 平成18年11月24日 焼却炉補修工事追加または変更工事協議書 1号炉 ガスダクト バチ当て補修(3箇所)
・P.168 平成18年11月22日焼却炉補修工事追加または変更工事協議書 1号炉バグフィルター
 ろ布 穴あきの為、取替 11本
・P.169 焼却炉補修工事追加または変更工事協議書 

平成21年定期点検報告書(1号炉B/F)
・P.212 点検項目 バグフィルター全般 ろ布 ろ布破損の有無  判定 A→C 
 点検結果 破損ろ布1本あり
★破れないろ布はない。突発で破れる性質のもの。

・P.224~233 バグフィルター ろ布 施工中 作業状況写真
★工場内で防毒マスクをしている。
 バグフィルターケース内に人が入って作業している。粉塵が壁面、床面等に付着している様子が見て取れる。
 放射性物質を含む震災瓦礫を燃やした場合、ばいじん(=飛灰)からは高レベルの放射線が検出されている例がある。
 メンテナンスをする作業者の被爆は避けられないだろう。特に手や足など直接灰に触れる部分が危険と考える。
【参照】http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/11/25/1313504_6_1.pdf
    NHK報道引用:「 千葉県柏市のごみ焼却場で、焼却灰から最高1kgあたり7万800ベクレルの放射性物質が検出され、
    焼却灰が埋め立て処理できないままになっています。国による埋め立ての目安は1kgあたり8000ベクレル。
    処分できない焼却灰はドラム缶につめられ、施設で保管されている状況です。国は目安を越えた灰の処分方法として、
    10万ベクレル以下ならコンクリートで固めるなどして安全に埋め立てできるという方針を示しましたが、
    市には灰を固める施設がなく、放射性物質を扱った経験もないため、対応に苦慮しています。」
    NHK報道→ http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_shutonet_20111130_1575

■2号炉点検報告書より問題点
平成16年度定期点検報告書
・P.303 ④スクリューコンベヤ軸封部のダスト漏れについて
 A系、B系スクリューコンベヤの軸封部(駆動部、従動側)においてダスト洩れが見られました。
★よくおきている不具合。根本対策はされていない模様。浜松市の管理の問題。

平成19年度定期点検報告書
・P.342 ・取り外したろ布の裁断、袋詰め(客先にて場内処分)
★フッ素樹脂コーティングしてあるろ布を燃やして大丈夫なものか疑問。フッ素化合物は腐食性高く危険。

平成22年度定期点検報告書
・P.379,380 バグフィルター ろ布 施工中 作業状況写真
★このような環境で作業を行なう。震災瓦礫を燃やした後のメンテナンスで放射線被爆をした場合、労災は避けられないと考える。
 浜松市はそれでも焼却を選択するのか。

■3号炉点検報告書より問題点

平成12年度定期点検報告書
・P.390 スクリューコンベア軸受け部のグランドパッキンからダスト漏れが有りました。
★漏れるのが当たり前の構造(グランドパッキンは軸部のシールに使用されるが、一般的に密閉性は低いもの)。
 無理に漏れないようにすると故障時、ダメージの大きなものになるため構造変更しないと推測。
 
平成13年度定期点検報告書
・P403 ホッパー下部スライドダンパー差込部に腐食・・・。穴明き多数・・・。
      スクリューコンベアケース腐食部修理。
★腐食だらけ。これで安心といえますか。浜松市の管理の不備である。

平成14年度定期点検報告書
・P418 腐食の記述あり

平成15年定期点検報告書
・P432 腐食の記述あり

平成16年度定期点検報告書
・P.456 
 ③スクリューコンベヤ軸封部のダスト漏れについて
 A系、B系スクリューコンベヤの軸封部(駆動部、従動側)においてダスト洩れが見られました。
・P.457 
 点検項目 バグフィルター全般 ろ布 ろ布破損の有無  判定 A→C 
 点検結果 B-2室、B-4室において吹き洩れろ布が2本あり、交換済み
★バグフィルターのろ布が破れるのは常識。破れないバグフィルターは無いことは明白。

平成19年度定期点検報告書
・P.490 スクリューコンベアの点検口の腐食、穴明きあり。
★これだけしょっちゅう穴が開いていると、浜松市職員が自らの仕事を作るために根本対策を
していないような気がする。税金の無駄遣いでは?

平成20年定期点検報告書 
・P.505 
 点検項目 バグフィルター全般 ろ布 ろ布破損の有無(吹き洩れ確認)判定 A→C 
 点検結果 破損ろ布4本あり(A-4室)取替実施
★日本全国のごみ焼却工場、その他バグフィルターを使っている工場でまともに管理できている
 ところは少ないと推測。 情報公開請求で確認!

・P.521 バグフィルター ろ布 施工中 作業状況写真
★震災瓦礫焼却で作業者が被爆し、作業できなくなる。メンテナンス業者は会社存続できないだろう。

・P.534 バグフィルター図面 製造メーカ:麻益株式会社 品番KS-4325ST-4
      株式会社タクマ バグフィルタ ろ布 図面番号 DS-042125

■浜松市南部清掃工場改修工事 実施設計図書

・P.538 設計基準値が記載されている
 8.公害防止基準 1)排出ガス基準 2)排水基準(参考) (1)放流先 下水道放流
 (2)下水道排出基準
★ばいじん濃度0.02g/㎥N以下⇒ばいじんがフィルターをすり抜ける事を許容している。
 (浜松市の仕様を満足しており品質は問題ない。)

・P.555
 1号炉 排ガス測定結果 ばいじん<0.0008g/㎥N (他化学物質も記載)
★ばいじんはフィルターを通り抜けている証拠書類。ガス状のものは当然通り抜ける。
 (浜松市の仕様を満足しており品質は問題ない。)

・P.558
 2号炉 排ガス測定結果 ばいじん<0.0009g/㎥N (他化学物質も記載)
★ばいじんはフィルターを通り抜けている証拠書類。ガス状のものは当然通り抜ける。
 (浜松市の仕様を満足しており品質は問題ない。)

・P.561
 3号炉 排ガス測定結果 ばいじん<0.0009g/㎥N (他化学物質も記載)
★ばいじんはフィルターを通り抜けている証拠書類。ガス状のものは当然通り抜ける。
 (浜松市の仕様を満足しており品質は問題ない。)

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