国民の生活が第一結党大会直後の小沢一郎代表記者会見
2012年7月11日
※赤旗政治記者による仮起こしです。聞き取り間違いや入力ミスがあるかもしれません。あくまでもご参考まで。(J)


 (テレ朝=幹事社 政権奪還への道筋は?今後どういう政策を打ち出していくのか)

 まず、政策面でございますが、あー、これは、あー、準備会の段階で、えー、それぞれの、うー、部署部署で、えー、議論をし、いま、あー、現在の政策担当のところで、えー、ホントに真剣な議論をしてもらっております。
 うーん、ですから、あー、その政策の発表は、あー、一旦、来週、週を越して来週にも、きちんとした政策を発表していきたいと思っております。
 それから、うん? 政権への道筋っつったの? 私ども国民の生活が第一という考え方、そしてわれわれの主張には、あー…ほとんどの国民のみなさんがよくお聞きいただければ理解してくれるものと私は確信をいたしております。
 したがいまして、今日集った同志をはじめとして、えー、すでに結党される前でもあるにも関わらず、大勢の若者が、あー、私どもと一緒の行動をとりたい、なかんずく次の総選挙に一緒に国民のみなさんに訴えていきたいという人がかなり出てきております。
 今日の結党を機に、全国的にココロザシを同じくする人を、うー…といっしょに、総選挙に向けての体制をつくりたいと思いますし、すでにいろいろ…の方々とも、われわれの向かう方向性が一緒であるならば、あー、当然、力を合わせてがんばってまいりたいと、そう思います。

 (司会 政策、規約、組織の細かいことは担当がこたえる。方針とか大きな質問があれば代表に質問していただきたい)

 (読売 さきほど消費増税法案を撤回させるべく行動するといったが、具体的には採決前に内閣不信任案を他党に呼びかけるということが選択肢にあるのか)

 あの、内閣不信任案を前提として申し上げたわけじゃありません。3党合意でもって衆議院は、強引に通しましたけれども、これからの議論次第では、参議院においては、どのような、あー…ことになるか、どのような賛否の状況になるかはまだわかりません。そういう意味において、えー、まさに良識の府としての参議院において、このような国民に対する大増税については反対し、否決していただくことを期待しております。

 (テレ朝 参議院で消費税法案が採決される直前において、すでに国民の生活の第一が参議院で問責を単独で出せる。単独で出さざるを得ない、あるいは出す状況はどう想定しているか)

 あのー、衆議院の不信任案とか、参議院の問責決議案、うー、それは国会運営の一つの手段として、えー…設けられているものでございますけれども、現時点においてはそういうようなことではなくして、やはり本来のこの増税、大増税ということに対する参議院の議員のみなさまのより多くの良識的な行動をぜひ望みたいと、うー、それが、あー、どうしてもかなわないという状況になってからいろいろなことは、あの、考えるべき話で、いまは、あのー、正論で、王道で、そのー、やっていくべきことだと思います。

 (司会 あと1、2問で。ネットの方はいらっしゃるか)

 (IWJ さきほど脱原発を大筋で宣言した。山岡氏は20万人が首相官邸前に集まったといった。20万人は単純な脱原発ではなく、再稼働反対を繰り返している。大飯原発再稼働ではどういう方針をとるのか。消費税増税に反対した鳩山氏らが民主党内に残っているが、将来的合流はあるのか、それとも袂をわかったのか)

 あのー、原発につきましては、担当の政策のほうから、あのー、具体的に詳しく申し上げると思いますけれども、うー、今回の再稼働については、私どもとしては、まだ安全性についての調査や検討が、あのー、従来と同じようなたぐいのなかでヨシということになってしまったわけで、これについては、あー、われわれとしては疑問をもっております。
 それから、あー、鳩山先生はじめ民主党内に残っておられる方々も、考え方としては、あの、私どもと同じ方向性であろうと思います。
 したがいまして、えー、今後もですね、われわれは、あのー、党の外にでて新党を結党したんですが、(民主)党に残っておられる人も、ぜひ、そのココロザシを忘れずに、党内でがんばっていただくことだろうと思っておりますので、私どももお互いに連携をとりながら、あー、どういう方向が、何が国民のみなさまのためになるのかという基準でもって、えー、力を合わせていきたいと思います。

 (司会 あと1問)

 (朝日 脱原発に関して。小沢代表は、かつて民主党代表時代に、民主党の報告書のなかで、原発は基幹エネルギーであり、着実に推進していくといっていた。事故の影響もあって脱原発宣言をしたのだろうが、過去のご自身の原発政策の姿勢はどう考えているか)

 あのー、ずっと前からの私の話を、ちょっと勉強して調べていただければわかると思いますが、私は、あの、原子力については、これは過渡的エネルギーであるということをずーっといい続けております。
 ただ、あー……われわれが、含めて、えー、原発に安易に依存してきたという事実ももちろん反省しなきゃならないと思いますが、ちょっと技術的なことを申し上げると、うー、原発の、うー、たとえば、あー、期限がきた場合でも、事故ではなくてですよ、事故じゃなく、期限を迎えた場合でも、そこには、あー、高レベルの廃棄物がたくさん残ります。この高レベルの廃棄物につきましては、世界的にも、ガラス固化とかいろいろといいますけれども、これも完成した技術じゃないんです。ですから、この高レベルの廃棄物の処理が、あー、やればやるほど、どんどん、どんどんたまってくるということでありまして、現実として、このまんまで、えー、原発をどんどん推進していくということは不可能なことでありますので、えー、出来るだけ早く新しいエネルギーへの転換をしていくのが、あー、大事だと、このように思っております。

 (司会 外国のメディアは?)

 (新華社 今年は日中国交40周年だが、両国関係の将来像と問題点につい)

 日中の関係は、今日この頃はじまったわけではありません。〔…ネット中断…〕経済、文化、交流の歴史があります。したがいまして、えー、日中韓が、地理的なことはもちろんですが、あー、その、いまいったことを踏まえて、今後の日中の友好関係を発展させていくということは、あー、大事な、あー、ことであろうと思っておりますし、それについては、私も、旧来以上に力を尽くしていきたいと思っております。
 ただ、あー、ここで申し上げたいことは、日米関係も同様でありますけれども、日中関係においても、もう私はざっくばらんにいいたいことをいわせてもらっていますけれども、本当に信頼関係をつくり上げるためには、やはりお互いに、お互いを尊重しあい、対等のお付き合いをしなければならない。そして、ざっくばらんな、正直な意見交換が必要だというふうに私は思っておりますので、えー、今後もお互いに中国の指導者の方々、国民一般の方々とも、何らの偏見も予断も持たずに、本当に友好関係を増進させるという、そのことにひたすら意を用いて努力していきたい、そのように思っております。

 (司会 欧米のメディアは? いないですね)

 (ニコニコ 被災地の復興の遅れが大きな問題になっている。どのように対応していくか)

 きょうは、あー、私の郷里ですが、岩手県の知事が、あー、来て、えー、お祝いと今後とも国民の生活が第一の精神で一緒にがんばろうということをいっていただきました。
 あー、岩手県は(被災)3県のうちでも、まあ、みなさんからよく進んでいるといわれて、復興が進んでいるといわれておりますけれども、これはまあ知事に聞いてもらったほうがいいんですが、現実に、20兆円ものお金をつぎ込んだと政府はいっておりますけれども、その20兆円のお金がですね、本当に有効に、迅速に使われているかというと非常ぉーに疑問であります。
 うー、この根本はですね、やはり行政の仕組み、統治の機構を変えていかないとですね、全部霞が関でしょう。ウチのほうでもいろんな陳情ありますが、あのー、がれき処理にしろ除染にしろ、イチイチ、このー、本省に来ておうかがい立てて、えー、許可を得なければできないと。しかも、その、黙っているとものすごく時間がかかるというのが、あの、実態でありまして、それが、あのー、復興を阻害している大きな私は原因だと思っておりますので、われわれの、さっきこうひょう(冒頭?)にも申し上げましたし、本来、民主党の主張であったんですが、こういう無駄な、そして、時間の浪費する行政は変えなくちゃいけないということを申し上げてきましたが、あー、われわれの、うー、この、本日の国民の生活が第一という党名にふさわしく、そのことに向かって全力でがんばりたいと思います。

 (小沢氏の会見おわり)

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