野田首相が、明日(6月26日)の消費税増税・社会保障改悪「一体改革」法案採決を前に、民主党代議士会(6月25日17時30分~)でおこなった「一致結束」を呼びかける挨拶は次のとおりです。(2012年6月25日、仮起こし=J)
(※赤旗政治記者の仮起こしです。聞き取り間違いや入力・変換ミスがあるかもしれませんので、あくまでもご参考まで!)

 えー、まず、きょう、7時間20分の、いわゆる特別委員会の集中審議で答弁に立たせていただきました。そこで強く感じたことはですね、われわれは、社会保障改革が大前提。それを待ったなしでやらなければいけない認識であるということについての、まだ理解が進んでいない方もいます。あえて誤解をされている方もいらっしゃいます(議員ら笑い)。でも、あえていうならば、今回、少なくとも、年金関連の2法案、そして子ども・子育てにかかわる3法案、これは、修正はありましたけれども、私どもが勝ち取ろうとしていることは、しっかりと勝ち取ってきているということであります。(ヤジが飛ぶ)
 少なくとも被用者年金の一元化、あるいは、これは年金受給の資格の短縮等々、加えて、子ども・子育てに関連するところは、総合子ども園という名前が消えます。だけれども、名をとって(捨てて)実をとる形で、幼児教育・保育、質・量とも充実を図っていくということは、これは私は、きちっと国民のみなさまにご説明もしなければいけないし、少なくとも消費税を引き上げることによって0.7兆円確保する、1兆円超の財源は政府を挙げて全力で取り組む、こういうお話をさせていただきました。
 社会保障改革は何もやっていないという議論は、これは違うんです(「そうだ」の声)。われわれは、これまでも政権交代以降、機械的に2200億削ってくるという、これまでも政権に代わって予算を増やし、必要な財源を集めて、必要な社会保障機能の強化をやってまいりました(「そうだ」の声、ヤジ)。これからも、もっと力を入れてやり遂げていかなければいけないと考えております。(拍手、激しいヤジ)
 加えて、きょうは、新しい年金制度、あるいは高齢者医療制度については、3党で合意を目指していくということを、そして国民会議でそういう議論をしていくこと、この点の議論もありました。民主党は旗を降ろしたんではないか、こういう大事なことを棚上げしたんではないか、いろいろご意見ございました。今日、7時間20分の論戦のなかで明確に申し上げております。最低保障年金も、後期高齢者医療制度の廃止も、旗は降ろしていない! そう明確に申し上げました(激しいヤジ)。国会の答弁で、政府を代表する私が議事録に残る形でお話をしたこと、これは是非重く受け止めていただきたいというふうに思います。
 すなわち、社会保障改革は待ったなしの状況のなかで、これまでもやってきた、これからももっと力を入れていく、そのことを是非みなさん、確認をさせていただきたいというふうに思います
 そして、この社会保障改革を実現をするうえで、どうしても安定財源が必要であります。これまではほかの予算を削ったり、あるいは将来世代に付け回しをするというやり方で、社会保障は大事だけれども、安定財源の議論をちゃんとやってこなかったこともありました。今回は、しっかりとこれを国民が助け合う、支えあうための税金として消費税を充てるという、社会保障改革が第1の目的なんです。その手段として、消費税の議論があるということであります。このためのまさに一体改革であるということをご説明をさせていただいたつもりでございます。(激しいヤジ)
 その上で、社会保障と税の一体改革の法案の審議でありますけれども、いうまでもなく、デフレ脱却、経済の活性化に向けた取り組みは、政策を総動員をして、これからやり遂げていかなければなりません。やり遂げなければいけないんです。景気が不安定な状況で、景気が落ち込んでいる状況で、国民の負担をお願いするということはできません。そうじゃならないための、まさに景気条項が入っています(激しいヤジ)。経済の、まさに創生(再生?)を目指してこれからも全力を尽くしていかなければなりません。
 合わせて、国民のご理解をいただくためには、行政改革も、政治改革も、まず身を切る改革をやり遂げなければなりません(ヤジ)。行革は…行革が、これまで、これまで政府・与党と総力を挙げてがんばってきたはずです。その結果というものについて、なぜそんな卑屈になるんでしょうか(「そうだ」の声)。自民党時代、自公政権の時代に比べて、〔…聞き取れず…〕法人の〔聞き取れず〕も、必要な財源の確保も、懸命にみんなで力を合わせてやってきたではありませんか(「そうだ」の声、ヤジ)。それを、これからもっとこれ以上に国民の負担をお願いをする前に、いま国会改革や独法の改革の法案を提出をしていますが、しっかりやり遂げる、そして、国家公務員の人件費の削減だって、マイナス7.8%という、この実績をつくったじゃありませんか(「そうだ」の声)。これからもそういう実績を国民のみなさまにお示しをしていくことが必要です。
 政治改革についても、そのあとご議論があったかもしれませんけれども、実務者の協議を経て、幹事長レベルの協議になって、われわれの法案を提出をしました。定数削減が一挙に80までいかないかもしれないけども、80の目標を掲げながら、いましっかりとその半分でございますが、定数削減をやり遂げる、こういう提案をしているところでございます。
 これらのことをまさに何かをやってからではなくて、社会保障が待ったなしの状況のなかで、安定財源を確保し、経済の再生もやる、政治改革も行政改革もすべてやり抜いていくという包括的な改革を、われわれはみんなで結束して実現をしていこうじゃありませんか。(「おー」の声、拍手)
 それを、経済だってやれない、行革やれない、政治改革やらないというんだったら、みなさんのご意見は妥当だと思います。だけれども、それらを包括的にやる、抜本的な改革をわれわれはやらなければいけないんです(「そうだ」の声)。先送りをしたならば、この国は持ちません。(「そうだ」の声)
 いま大事なことは、この待ったなしの状況のなかで、しっかりと結論を出すことであります(「そうだ」の声)。国難から逃げるんじゃなくて、国難に立ち向かう、苦しいことだけれども、国民のみなさまにご説明をして、ご賛同をえるように努力をしていく、こういう政治をぜひ私は実現をしたいと思います。
 是非みなさま、そのことを、私を、そして執行部を是非ご信頼をいただき、法案採決の、〔聞き取れず〕でありますけれども、一致結束してみんなで力を合わせて、この法案、通過に向けてご支援を、ご賛同を賜りますように、心から、心から、心からお願い申し上げます。(大きな拍手)

 (おわり)

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