★「ネットワークでつくる放射能汚染地図」の新作について、制作者・七沢潔さんからのお知らせです。

ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図6 川で何がおきているか』6月10日(日)夜10時から59分、NHK-Eテレ


いろいろありましたが、「ネットワークでつくる放射能汚染地図」シリーズも、6本目のリリースに至りました。
御蔭さまで、シリーズとしても、ギャラクシー賞テレビ部門特別賞、放送文化基金グループ賞を頂きました。

地味ながら、こつこつと放射能汚染の実態を調査し、伝えてきたことが評価されと受け止め、まだまだ継続していきたいと、スタッフ一同、意を新たにしています。


さて今回の番組も労作です。避難先になるほど放射線量が低いといわれた会津の町に、春になって突如あらわれた高濃度に放射能汚染された場所=ホットスポット。郡山や福島のような都市のど真中にも、まるで「時間差攻撃」のように、ホットスポットが次々と現れています。

いったい、何が起きているのでしょうか?

調査してみると、山や平野部から、都市の建物や路面から、雨や雪を通じて放射能を運ぶ「川」の存在が浮かびあがりました。

福島県南部に端を発して宮城県を通り太平洋にそそぐ阿武隈川、
会津地方を源流に新潟県を通って日本海にそそぐ阿賀野川。
取材班は、二つの一級河川の上流から下流まで半年をかけて調査、200か所で水、土壌を採取、測定しました。
浮かび上がるのは、河川を通じて移動する放射能汚染の実態と、そのメカニズム、そして、川と共に生きる生物や人間の暮しに忍びよる異変・・・・

「瑞穂(みずほ)の国」といわれ、豊かできめ細かな水の循環の中で生きる日本であるがゆえに見舞われた、放射能汚染による無間地獄・・・

原発事故から1年と3か月、そろそろ「記憶の半減期」に入られた方も、まだの方もぜひ、ご覧ください。(七沢潔)

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