RRof3Rさん(@RRof3R)の最後のツイート

災害廃棄物を徹底的に分けていくと可燃物と不燃物に大きく分かれます。が、この分け方は広域処理ではあまり重要ではないことは、皆様既にご承知の通りです。1.リサイクル可能な可燃系素材、2.リサイクル可能な不燃系素材、3.どうしようもない、の3点に分かれます。

最後っ屁なので好き勝手に書きます。皆さんは単純に可燃を追いすぎ。広域処理の本命はそっちじゃない。それを理解できないと、いつか(僕みたいな悪徳産廃屋に)痛い目に合いますよ。今、流れが変わったのは可燃のみ。本番はこれからなんです。

1.リサイクル可能な可燃系の代表は、①木材(生木)、②木材(解体木)、③プラ(硬質)の3種が代表的です。森口先生の過去TWIにも書いてありますが、仙台を除く被災地は、最終処分場問題があるので極力リサイクルするプランなんです。この3種って今までニュースに殆ど出てこないですよね。

最も、岩手に関しては木材→セメントの流れで、太平洋セメントがかなりの部分を負担してくれてますが、あれは②解体木が中心なんです。解体木は新築なら柱材の下40cmくらいに、旧家屋なら土台に、(あとは古い電柱や枕木も)CCAというヤバイ物質を腐食防止剤として塗ってるから燃やすしかない。

それに、これは業界人しか知らないんですがw CCA塗ってあると木ボード材等に再利用する際に、ノリのノリが悪くなるんです。だからリサイクルに回しづらい。先月、徹底的にCCA木材を抜いてみました。気が遠くなるような作業。でもこれは僕ら産廃屋だから出来る事。土木屋さんには難しいはず。

いずれにせよ、生木は木ボードや紙原料に、硬質プラや様々な再生プラスティック製品に姿を変えるはずです。こっちが広域処理の本命。僕自身本当に困ってるくらいで、特に生木は早く処理しないと金にならないしリサイクル材に回せないし、チップにすると燃えるしで、間もなく全国に散ります。

それから2.リサイクル可能な不燃材は①コンクリートガラ、②残土、③鉄スクラップ、④非鉄スクラップ、(⑤焼却灰)、ですかね。このうち①コンガラと②残土は、ニュースにもなった通り被災地でそのまま造成材に使います。だから特に心配はいりません。最も汚染されている土は外には出ないと思う。

問題なのは③鉄スクラップと④非鉄スクラップです。この際なのではっきり書いちゃいます。既に大量の鉄スクラップが、全国に出回ってます。これまでってことではなく、瓦礫二次処理場からも定期的に出され続けてます。鉄スクラップは瓦礫の二次処理場から地元のスクラップ屋に売却されますが、

そこで加工され、普通に商流に流れてます。鉄スクラップは有価資源なのですが、木質はそこにも一定以上の制限がかかってるのに、なぜか鉄スクラップは制限されていません。最も汚染が殆どないので、あまり心配する必要はないのですが、だからこそ、少量ずつ、拡散されています。

不燃系リサイクル可能材に入れていいのかイマイチわからないのが焼却灰です。繰り返しますが管理型最終処分場が足りません。だから骨材に焼き固めて、リサイクルする方向で現在進んでいます。今まではセメント会社ばかりがクローズアップされていました。こいつをできるのは市町村と道路会社ですね。

そいつらを抜き取って、どうしようも無いものを燃やしたり埋めたりします。こっちに皆、目を奪われすぎですよw 宮城は石巻と気仙沼に関しては可燃をもう少し広域処理でお願いしなくちゃな状況。岩手は自区内処理は絶望的で、殆どを広域処理に依存します。流れが変わったのは「宮城」の「可燃」です。

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