『福島 落葉層で高セシウム 森林土壌調査で林野庁』|日本農業新聞3月2日

 林野庁は1日、福島県内の森林の落葉層と土壌に含まれる放射性セシウム濃度の測定結果を公表した。391の調査地点全てで土壌より落葉層の放射性セシウムの濃度が高いことが分かった。また、落葉層、土壌の放射性セシウムの濃度が高い地点ほど、空間の放射線量も高かった。森林の除染について同庁は、当面は生活圏に近いところの落ち葉の除去から始めてもらい、農水省の実証試験の結果を踏まえて今春にも森林全体の技術指針を出す計画だ。

 落葉層1キロ当たりの放射性セシウムの濃度が3000キロベクレルを超えたのは福島第1原発から30キロ圏内の3地点で、1000~3000キロベクレルは8地点だった。森林の放射性物質の分布状況は、昨年12月に森林総合研究所が行った調査によると、森林内に分布する放射性セシウムの8割が地上部の樹木(6割)と落葉層(2割)に分布、残り2割が土壌に分布していることが分かっている。

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