反原発の記事 中傷 エネ庁への報告 東京新聞 11月20日


エネ庁、広告なども監視

原発推進に苦言 → 「幼稚な社説」
反対訴え行脚  → 「目立ちたがり」

経済産業省資源エネルギー庁(エネ庁)がメディアの原発報道を監視してきた問題で、チェックされた報道の詳細が、本紙が情報公開請求で入手した同庁資料で分かった。エネ庁は事業の趣旨を「不正確な報道の是正」と説明してきたが、事実関係が正しいかどうかにかかわらず原発の推進に反する記事が収集され、「低俗な社説」「勝手な反対派を勇気づけるだけ」などと中傷されていた。


エネ庁のメディア監視事業で、『不正確』とされた主な事例

◎高レベル放射性廃棄物も数万年の管理が必要とされる。
→生活環境に影響を及ぼさないよう隔離するため、特段の管理は必要ない。

◎高速増殖炉もんじゅを訪ねた、重い課題を次世代に背負わせるものではないか。
→高速増殖炉には、人類の存続がかかっている。重い課題ではなく、大きな夢がかかっている。

◎どんな機械も寿命が設定されているのに、原発にはないらしい。
→自動車も廃棄した時が寿命だ。高経年化対策で、いくらでも理論的に寿命を延ばせる。

◎環境相意見書 原発推進の前に安全を。
→環境とエネルギーは切り離せない。環境相がエネルギーの観点をふまえた意見書を出すのは当たり前。

◎原発依存は、遠い将来の核廃棄物の処理まで考えれば、最悪の選択。
→原発依存をやめればエネルギー対策として重大な支障を生じて、もっと重大なツケを子孫に残す。

◎チェルノブイリの原発事故のような恐ろしい過ちを二度と起こさないためにも、太陽光発電などに転換。
→過ちを繰り返さないために原発をやめるならば、技術の進歩はない。太陽光などはあくまで補完エネルギー、幼稚な意見。

◎核燃料サイクルにかかる費用、効果を検証することが欠かせない。
→費用はすでに試算ができる範囲で試算されており、そのコストは他の電力に比べても違いはほとんどない。

◎高浜原発で使用するMOX燃料は、危険性が高いにも関わらず、国の審査基準はあいまい。
→運転30年超の原発もあるが、主要機器類は最新使用のものに取り換え、決して老朽化ではない。

◎潤沢な原発マネーを活用し、体育館や診療所、宅地などを整備。
→原発マネーという表現は、前向きなイメージを壊すような印象を受ける。

◎東京電力は、燃料破損のまま、2ヶ月間、運転を継続。知事が停止要請をしたあとにようやく運転を止めた。
→東電は不正な運転をしたのではなく、知事の横車にやむなく応じたというのが真相だ。冷やかし的な記事は慎むべきだ。

◎上関原発工事「妨害で損害」 祝島島民ら中国電力が提訴。
→反対運動はごく少数の地元および他県から残り込んできた者たちの活動。反対運動を支持するような報道姿勢は疑問。

◎トラブルが相次ぎ、工程延期を繰り返してきた六ヶ所村再処理工場。
→大小様々なトラブルを一様に報道するメディアの姿勢も問題。がんばっている所員の姿も報道してほしいものだ。

◎核のゴミの安全な処理、処分メンテナンスが確立されていない中で、原発依存だけが進む事態は、決して正常とは言えない。
→技術の問題と言うより、住民の合意が最大の課題である。望ましくはないが、正常ではないと談じるのはいかがか。

◎プルサーマルに関連し、自治体は拙速を避け、幅広い視点から検討を進め、住民が納得できる結論を得る姿勢が重要だ。
→拙速を避けるのはともかくとして、いつまでも結論を出さないのでは、困るのは国民である。

◎浜岡1.2号の廃炉について、低レベル廃棄物の処分法が未定のままなど課題は多い。
→原子力発電施設の廃止措置はすでに実績があるので課題が多いとは思えない。このような報道は不安をあおる。

◎柏崎6.7号の再開問題について、原発再開に欠かせぬ公開議論
→とんでもない要求である。住民が何を判断できるのか。このような際限のない要求が原発の設備利用率の悪化をもたらしている。

◎伊方プルサーマル中止を 抗議文104通四国電力に提出
→反対運動はごく一部。四国電力ではプルサーマルについてHPで詳しく紹介している。これについて紹介する方が多くの読者に利する。

◎伊方原発プルサーマル、「費用高く危険」、松山で勉強会。鎌田慧氏等、講演。
→鎌田氏の論調には合理性もなく、出まかせ。このような反原発者の意見を写真入りで大々的に論じることが問題である。

◎柏崎刈羽原発で04~09年度、放射線管理区域内にたばこやガムが持ち込まれた。
→原子力は記事の宝庫とはよく言われるが、意図不明の記事はお粗末で陰湿なイジメ的でもある。

◎もんじゅ運転再開について、原発推進の一機関にすぎない保安院が再会を認めても信頼できず・・・
→国の権威ある機関・保安院の決定であり、これ以上の決定機関はない。

◎敦賀1号40年越え了承を伝達 地元市民、経済界、理解示すも残る不安
→「日々劣化が進み」「老朽原発」などの表現で不安をあおっているが、キチンとした点検、対応策を講じ、誇大表現と言うべきものである。

◎原発回帰 頼りすぎてはいけない。
→全体として原子力反対のトーンの社説。温暖化対策で原子力の位置づけは明らかになっている。

◎核燃サイクル「破綻」伊方 市民団体が抗議集会。
→核燃サイクルが破たんしているというのは誤り。わが国は国策として着実に推進中である。

◎女川原発3者協議 プルサーマル容認 安全徹底求める 地元住民 色濃い消極的賛成。
→プルサーマルは国策として着実に推進している。反対派の誤った勝手な発言を掲載するのは問題である。

◎温暖化対策に原発?安全性尽きぬ不安。
→反対派の意見を掲載し、タイトルには反対派の見解を大きく取り上げ、読者の不安を煽る記事になっている。意図的な偏った報道で問題。

◎井野博満東大名誉教授は「原発事業者は都合よくデータを解釈している。国も、原発の寿命延長ありきの審査体制だ。」
→科学的立場からの反原発の論客。しかし健全な立場をとる学者先生方の支持は受けていない。少数反対派の見解を掲載するのは問題。

◎先が見えぬまま巨費が投じられ 着々と進む原子力政策。
→原子力政策に巨費が投じられているというのは誤解。原発の発電コストは安く、太陽光発電のコストは高い。





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