中川昭一の朦朧会見を仕組んだ男『ロバート・ゼーリック』

ロバート・ゼーリックはブッシュ前政権で国務副長官だった。
麻生政権で、財政金融大臣だった中川昭一を失脚させたのはゼーリックである。
中川大臣は「ローマG7」での朦朧会見の前日、「日本政府は1000億ドル(9兆円)をIMFに拠出する」として、IMFのドミニク・ストロスカーン専務理事と調印式を行った。(ストロスカーンは、後に性的暴行容疑で失脚)
これにアメリカが怒った。
すでに自分達アメリカの金だと思っている日本の外資準備高1兆ドル(90兆円)のうち1割を、チェコやハンガリーを緊急で助ける資金として日本が分け与えると約束してしまったからである。
ヨーロッパ人であるIMFのドミニク・ストロスカーンのほうは「今時、こんな寛大な国は日本しかいない」と泣く様にして喜んだ。
ゼーリックも表面上は日本のこの決断に「歓迎の意」を表した。
しかし、腹の底は怒りで煮えくりかっていた。
ゼーリックが「もう我慢ならない、中川昭一を失脚させろ」と、手下の日本財務官僚たちに命令を下した。
アメリカは、中川氏の弱点だった、アルコール依存症に見せ掛けて、彼を日本国財務大臣から引きずり下ろす事を謀った。

会見前日、中川氏と同席したのは、読売新聞記者:越前屋知子。日本テレビ:原聡子記者。ブルームバーグ:下土井京子記者。
その夜、越前屋知子はロイターの記者に、こう伝えている。
「明日の会見、面白いことになるわよ。」

(会見時)中川財務金融大臣の左に座っている篠原尚之財務官がゼーリックの命令で動いた。直接手を下したのは財務省国際局長だった玉木林太郎であり、この官僚と「特別に親しい関係?」にある美人・読売新聞経済部の越前谷知子記者である。
ワインに薬物を盛られての朦朧会見で中川氏が失脚した後、日本は米国債買い(年間21兆円)を再開した。

その後、ロバート・ゼーリックは世界銀行総裁に、玉木林太郎はOECD事務次長に、篠原尚之はIMF副専務理事に就任。ご褒美人事だ。

中川氏は2009年10月3日に死去した。

それにしても、「財務官僚は米国に雇われているのか?」と見紛う程だ。
「IMF提言、消費税15%へ」
「OECDの対日審査報告:消費税率、中期的に20%必要、10%は第一歩」
こんな財務省に都合の良い内政干渉がなぜ起こるのか?
中川昭一氏を失脚させたこの財務省からの出向2人が、裏で動いているからに間違いない。

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