知事との会談メモ完成版

挨拶〜しばし雑談。

今日の訪問の意図を説明。
M) 私は必ずしも反原発ではなかった。
過渡期的エネルギーとして必要かもしれないと思う容認論者だった。
だが、事故を起こしたら二度と原発は作れない。
そこで、浜岡原発を東海地震の前に止めたくて、2001年に知事選に出馬した経緯がある。今回時間を取っていただいたのは、浜岡原発の前に東北太平洋沖震災が起きた。だが地震活動期に入った日本列島何処で地震が来ても不思議でない。
そこで浜岡原発を是非止めていただきたい。

いきなり両者の共通認識として、

K) 運転炉以上に、廃炉手続き中の1,2号機の中にある使用済み核燃料1100本も心配だ。建屋の耐震性が600ガルしかない。プールの水がなくなれば福島の4号機と同様の問題が起きる。最大期は6000本も入っていた。(どんなテンポで最終処理施設の受け入れが進むかがカギ!この事実は、たとえ運転を止めることができても、福島レベルの汚染の可能性があるということ)

K) 3号機は現在運転休止中。3月の震災前に定期点検が終わっていたが、東電の放射能漏れ事故を受け、中電の判断で運転再開できず。それは単に世論配慮だけではなく、原子力発電の三原則「止める・冷やす・漏らさず」の漏らさずの安全確認が不十分だった事を中電が認めた様なものだ。

k) 現在、4号機、5号機のみが運転中だが、嫌でも来年から13ヶ月定期点検に順次入る。そこで一旦止めざるを得ない。その後運転再開できるか否かは微妙だ。(が、これがキモ)

K) さらに中電が出した安全対策。高さ25mの位置に電源車を確保。堤防を砂丘に立てる。などは安全対策になっていないと認識している。

M) では何故今直ぐに4号機、5号機の運転停止させられないのか。

K) 中電の電力量における原子力発電の割合は10-15%程度。
だが、静岡県内に限ると現在100%近くが原子力発電の電力だ。(という!ホントか?要確認!)
それと、他の火力や水力に切り替えるには配電関係の切り替えに時間が掛かる。

M) それが事実としても、来年の定期点検期までには、他の電力に頼らざるを得ないではないか?その準備は進んでいるのか?

K) 中電の社長に話しているので、その方向になると思う・・・
(どうも頼りない。あなた任せの感じ)

M) 是非この危ない静岡県は新エネルギーの最先端基地にしてほしい。

K) 中電も清水にメガソーラーを作る予定だ。風力は当てにならないが太陽光はいい。

M) 長期的には新エネルギーの時代になるのは分かったが、今直近の地震も心配。それと経済が大事なのも事実だが、ともかく知事の力で、二度と原発事故を起こさないようにして欲しい。
知事に申し上げたいことは、原子力安全委員会の話も、安全・保安院の話も、中電の話も、まず原発ありきの金太郎飴。すべてを疑って掛かって欲しい。幸い知事はまだしがらみがないと思うので・・・

(ここで1時間経過して時間切れ。知事室には、書記係がずっと詰めていて、知事がまずいことを言わないか監視しているようだ。)

会談後の僕の印象。

知事の話を聞いて原発についての認識はかなり正確。
だが地震が近々くるかもしれないという危険性についてはあまり認識していない。
したがって、原発の危険視と中電の対応の不完全さは理解していると思うが、自分からリスクを取って停止をさせる勇気はないような気がした。

今日の会見ではやはり時間不足。
この話を整理して、「地震はまだ終わってないどころか新たな震源が渦を巻くように移動している」ということを認識してもらいたい。そのためには、残されている時間は少ない、ということを改めて知事に手紙で出したいと思っている。

まあ、どれほどの成果があったかは分からないが、知事の頭の中に何らかの記憶は残ったと思う。

この手の説得は諦めずにし続けることが重要。
しかも複数の人間が色々な立場から・・・

ということが、取りあえずの報告でした。
僕も頑張りますが皆さんも諦めずに、発信し続けてください!
そして僕らの願いが天に通じるように祈りましょう。

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