★(石川議員インタビュー)岩上記者記者つぶやきまとめ.@iwakamiyasumi


ただいま、石川知裕議員のインタビュー、無事、終了。石川議員へのイメージが、かなり変わった。優しい、弱々しいイメージから、非常にたくましい、力強いイメージへ。ビデオにおさめたので、ぜひ、ご覧ください。

彼はもちろん、水谷建設からの収賄を、やっていないと断言する。その判断は見る人に委ねるとして、金を渡したと「証言」した水谷建設の幹部に対しては、なぜ、「そんな嘘をつくのか」と、怒りをあらわにした。

水谷建設の水谷功元会長は、福島県の佐藤元知事の事件でも、贈賄側として登場するが、その裁判の過程で、自分は検察に強要されて、無実の佐藤知事を陥れるために、嘘の供述をしたと明らかにした。検察が仕掛けた罠だったのだ。

その、同じ水谷建設の元会長を使って、石川氏と小沢氏に対して金を渡したと「供述」させたのは、佐藤知事を陥れた事件の捜査指揮をとった佐久間特捜部長。手口も同じなら、指揮官も同じである。

石川氏は言う。「検察官は、「大変なコストをかけて作った政権を、つぶしていいんですか?」と、禅問答のようなことを言うんです」。つまり、あなたひとりのためたに、新政権に迷惑をかけていいのか、意地を張らないで、自己犠牲を払うべきではないか、という誘惑である


これは石川氏に限らず、生真面目で、所属する組織や共同体に迷惑がかかることを、ひどくおそれる日本人には、非常にこたえるはずである。もうひとつ、検察官からは、「事実と裁判は別のものだ」と言われた、という

取調べ中、検察事務官からは、「あんたが、やっていないことは、みんな知っている。だけど、それとこれとは違うんだ」とも、言われたと。たしかにその通り。検察が作り出していく事件のストーリーというは、事実とは違うものなのだ。

「自分は、検察が、小沢一郎に至るための階段」だった、と石川氏は語った。検察批判は控える、と聞いていたが、一人の人間の人間性や尊厳をモノのように扱い、踏み台にしてゆく検察のあり方へ、怒りを隠さなかった。「取調べは、可視化すべきだ」と、彼は言いきった。

また、記者クラブメディアへの怒りと批判も。検察が垂れ流した虚偽のリーク情報を一面で報じた読売新聞はじめ、新聞のほぼ全紙が、弁護士が訂正情報を出しても、一行も載せず、訂正すら行わなかったこと。


さらに、信頼関係を利用して、北海道まで取材に来て、逮捕前の石川議に近づき、隠し撮りして、オンエアした日本テレビ記者。その記者には、仮釈放後、会ってこう言ったという。「あなたは、私が政治家としてここまで、と思ったからこそ、隠し撮りを流したのだろう」と。


石川議員は、その記者の職務上の使命を理解しつつ、議員としては、もはやこれまで、との扱いを受けた屈辱への悔しさを、言外ににじませた。また、ホテルで現金の授受を行ったと、怪しげな証言者をテレビに登場させTBSについても、やっていないことを、どうして証言できるのかと強く非難。


----------注釈----------------
1月19日夕刊、20日朝刊の読売の記事は、完全な虚報です。石川議員が、小沢関与を供述した、という記事ですが、釈放後にこうした供述はしていないと言明。検察も認めたからです
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佐藤氏と石川氏の話の端々から、検察とメディアの攻撃にさらされ、石川氏が孤立している時に、鈴木宗男氏と佐藤優氏のコンビがいかに石川氏を支えたか、よくわかる。検察に逮捕されたら、具体的にどんな目にあわされるか、詳細にアドバイスしたそうだ。

相当の覚悟をして取調べに臨んだはずの石川氏だったが、それでも現実は過酷であり、特殊な精神状況に追い込まれてしまった、という。一日9時間に及ぶ取調べ。弁護士の接見時間はわずか30分。長い時間、一緒に過ごす検事に対して、そのうち親近感を覚えてしまう。


監禁状態における心理であろう。誘拐犯にシンパシーを感じてしまう、ストックホルム症候群によく似ている。そして、さらに巨視的な視点から見れば、検察権力とメディアの権力が生み出す、統制された閉鎖的な情報空間に生きざるをえないこの列島上の国民の大多数もまた、擬似的な「監禁状態」にある、と言える。我々は権力の人質なのだ。


ことほどさように、洗脳を解くのは大変である。洗脳に成功すると、人は人でなくなる。佐藤氏によれば、検察は、徹底的な人格破壊の果てに、ロボット化した被疑者を、「自動販売機」と呼ぶ。検事が望んだようなとおりの返答が返ってきて、自動的に調書が作成されるようになってしまうのだ。









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